「十二国記」シリーズ7年ぶり最新作『幽冥の岸』刊行 電子書籍版7作の配信も同時開始

「十二国記」7年ぶり新刊『幽冥の岸』発売

 小野不由美による「十二国記」シリーズの7年ぶりとなる最新作『幽冥の岸 十二国記』(新潮文庫)が、9月17日に発売された。

 「十二国記」は1991年刊行の『魔性の子』を原点とするファンタジーシリーズで、累計発行部数は1400万部を超える。我々の世界と、虚海を隔てた異世界とを舞台に、慶、奏、範、柳、雁、恭、才、巧、戴、舜、芳、漣の十二の国々を巡る物語が展開される。それぞれの国では、天意を受けた霊獣「麒麟」が王を見出し、「誓約」を交わして玉座に据えるという設定のもと、深遠な人間ドラマが描かれてきた。2002年から2003年にはNHKでアニメ化もされている。

 シリーズ35周年の節目に刊行される『幽冥の岸』は、表題作を含む全4編を収録。神獣たる麒麟は血の穢れを受けてはならぬなか、義をもって人を殺めた泰麒に生きる道は赦されぬのか——を描く表題作「幽冥の岸」のほか、黄海に暮らす娘・琅燦と戴国から訪れた妖獣狩りの民との運命の邂逅を描く「異邦の客」など、命と対峙し、生きる意味を問う物語が収められている。

 刊行にあわせて、シリーズの電子書籍版の配信も本日開始された。第一弾として『魔性の子』から『風の万里 黎明の空(下)』までの7冊が配信される。あわせて発売記念PVも公開。ナレーションは河合紗希子が担当し、制作は株式会社ビーワークスが手掛けている。

 関連企画も多数展開される。9月23日からは東京・丸善丸の内本店で山田章博原画展が開催され、新刊の装画・挿絵が初公開されるほか、ミュージカル『十二国記 -月の影 影の海-』関連の特別展示や、フェリシモ「十二国記」限定コラボグッズの特別展示も行われる。9月24日発売の『小説新潮』10月号には、こいしゆうかによる読書ルポマンガ「はじめての『十二国記』」が掲載。9月25日発売の『芸術新潮』10月号では「十二国記」大特集が組まれる。

 著者の小野不由美は大分県中津市出身。1988年に作家デビューし、『魔性の子』に始まる「十二国記」シリーズが代表作となった。2013年に『残穢』で山本周五郎賞、2020年に「十二国記」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞している。その他の著書に「ゴーストハント」シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』『営繕かるかや怪異譚』などがある。

■書誌情報
『幽冥の岸 十二国記』
著者:小野不由美
価格:750円+税
発売日:9月17日
出版社:新潮社(新潮文庫)

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