矢樹純の対照的な新作2冊刊行へ 『怖い客』は発売5日で著者最速の重版決定!

矢樹純の新作2冊が7月に相次ぎ刊行

 第73回日本推理作家協会賞を受賞した作家・矢樹純の新作『怖い客』(PHP文芸文庫)と『刑事総務課は眠らない』(文藝春秋)が、7月に相次いで刊行された。

 『怖い客』は、“カスハラ(カスタマー・ハラスメント)”をテーマに、不可解な行動をとる客たちの思惑と、その背後に潜む恐怖を描いたミステリー短編集。洋菓子店のショーケースの前に長時間立ち続け、毎回一点だけを買っていく女性客や、オペレーターの対応を見透かしたような口ぶりで保険会社のコールセンターに何度もクレームを入れてくる男など、不審な行動を繰り返す客たちを描く。同作は発売からわずか5日で、著者史上最速となる重版が決定した。

 『刑事総務課は眠らない』は、著者初の警察小説。神奈川県警捜査一課の刑事だった月代杏果は、2年前に起きた未解決の誘拐事件をめぐる出来事をきっかけに不眠症を発症し、職務中の失態がきっかけで刑事総務課犯罪統計係へ異動する。そこで彼女を待っていたのは、脳の障害の後遺症により1日に1時間未満しか眠れない“ショートスリーパー”の部下・根津梗士郎だった。根津には、短い睡眠中に見る「とても長い夢」に事件の真相のヒントが現れるという能力があり、不眠症の女性刑事とショートスリーパーの部下という異色のバディが未解決事件に挑む。同作は産経新聞、朝日新聞、毎日新聞などでも紹介されている。

 矢樹は1976年青森市生まれ。2002年に『ビッグコミックスピリッツ増刊号』にて漫画原作者デビューし、『あいの結婚相談所』(小学館)、『バカレイドッグス』(講談社)などの原作を担当。2012年、第10回「このミステリーがすごい!」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』(宝島社)が《隠し玉》に選出され、小説家としてデビューした。2019年には短編集『夫の骨』(祥伝社)が注目を集め、2020年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞している。

■書誌情報
『怖い客』
著者:矢樹純
価格:979円(税込)
判型:文庫判
頁数:264ページ
発売日:2026年7月6日
出版社:PHP研究所

『刑事総務課は眠らない』
著者:矢樹純
価格:1,980円(税込)
判型:四六判
頁数:224ページ
発売日:2026年7月24日
出版社:文藝春秋

著者近影(写真提供:文藝春秋)

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