【ONE PIECE考察】ウソップに“四皇レベル”の素質が? “キャプテン”の名に恥じない覚醒で強敵打倒となるか
※本稿は『ONE PIECE』単行本未収録の話のネタバレを含みます。連載を未読の方はご注意ください。
ルフィの戦いを見て、歴史を知るスコッパー・ギャバンが、期待の裏返しで厳しい言葉をぶつけた『ONE PIECE』エルバフ編。しかし「週刊少年ジャンプ」掲載の第1192話では、それに反論する形でウソップがギャバンに“釘を刺した”。
今回はウソップの啖呵やそんな彼の成長の一端が垣間見えた、『ONE PIECE』第1192話の注目ポイントについて、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞く。
「ウソップがギャバンに啖呵を切ったのには痺れましたね。あのウソップが敵なわけでもないギャバンに、あそこまで強く言葉を吐くとは。足が震えているところにウソップらしさがありながら、それでも海賊王のクルーに気圧されない姿に、彼の成長が見えて非常に嬉しかったです。エルバフ編に入ってからの『ONE PIECE』では、ルフィを『ニカ』や『ジョイボーイ』のように捉える描写が多かったように思います。ここ数話では、『ロジャーたちが待ち望んだ男』という存在にも重ねられていました。ギャバンもそうですし、私たち読者もルフィとほかの存在を重ねて見ている節がありましたよね。そこでウソップが、『ルフィは何も変わらない』『ルフィはいつでも本気』というようなことを言ってくれて、読者としてもハッとする部分がありました。ふざけているように見えても、ルフィはいつでも本気で自由。だからこそ、ルフィはギャバンから説教されたときも、反抗的な態度を取っていたのでしょう。ニカやジョイボーイ、ロジャーたちが待ち望んだ男として見てしまっていた主人公を、私たちが大好きなモンキー・D・ルフィとして再認識させてくれた。ウソップの啖呵を切ったシーンは、そんな意味を持つ重要なシーンだったように思います」
ウソップがギャバンに反論していた最中。ギャバンは言葉を聞きながら、ウソップに“ある違和感”を覚えていた。
「ウソップが登場し話し始めた直後、ギャバンは『今までどこにいた…?』と、ウソップの存在を感知できていなかった素振りを見せていました。エルバフ編に入ってからも離れた場所にいるルフィのピンチを察知するシーンがあり、ウソップの無自覚な見聞色の覇気の精度が上がっているように感じます。もしかしたら見聞色の覇気には、相手に自分を感知させないようにする次の段階があり、ウソップは自覚せずにその領域に入っているのかもしれません。ちょうどシャンクスの能力として明かされている、見聞色の覇気で自分の未来を見させない『見聞殺し』のような感じですね。ただ『見聞殺し』は覇王色の延長線上にありそうなので、ウソップのモノはまったく新しい力なのかもしれません。ギャバンはルフィに覇王色の覇気の使い方についてのアドバイスもしていましたし、ここにきて3つそれぞれの覇気の、次の段階の存在が示唆されているのではないでしょうか」
ラストシーン、ルフィはロキが放った技の威力も乗せた、渾身の大技をイムにぶつけたが……。
「前の第1191話がルフィ、ロキ、ハイルディンの合わせ技『三将轟国』で終わりました。しかし、大きなダメージを与えた様子はなく、次のシーンではロキの一撃を軽々と避けています。第1192話のラストに繰り出された『ゴムゴムの白い雷神弾丸(ドーン・トール・ブレット)』は、たしかに強烈な一撃でした。まさしく『渾身』といった感じで、イムも白目を剥いています。でも、やっぱりこのダメージがそのままイムに残るとは、思えないですよね。どれだけ強烈な一撃をお見舞いしても、回復されてしまえばそれで終わりです。ただ、倒すまではいかなくても、何らかのダメージが残り、下界に降りたデメリットが悪化してくれればという希望は少しあります。それくらいしか、現時点でイムを撤退させる手段はないのではないでしょうか。これまでの戦いであれば、勝負を決めるレベルのダメージをルフィは与えたように見えます。それでも倒せないだろうと読者に思わせてくるイムの、壁の高さを感じずにはいられません」
イムを筆頭とした世界政府に立ち向かうには、ルフィ、そして一味のクルーのさらなるパワーアップが必須になりそうだ。























