【漫画】合コンで知り合った男と惰性で付き合うと……? 現代的なテーマが光る『ア・グッド・ビギニング』

周囲に流され、強引に合コンに参加した女性。趣味が合う男性と出会い交際を開始するも、どうしても乗り気になれない自分がいて……。
他者に性的欲求を抱くことが少ない・抱かない性的指向であるアセクシャルをテーマに、心情をリアルに描写した短編漫画『ア・グッド・ビギニング』がXにアップされた。
本記事では作者である漫画家・東洋トタン(@To_Yo_Tutan)氏に、創作のきっかけなどを聞く。(青木圭介)
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ーーアセクシャルをテーマに漫画を描こうと思ったきっかけはありますか?
東洋トタン:私が昔好きになった人が、アセクシャルだったんです。正直、その人を傷つけてしまったこともあって。本作で言うと、私が男の子側という感じですね。そのときの反省の意味も込めてじゃないですけど、アセクシャルについて色々と調べて、漫画にしたという経緯があります。
ーー作中のアセクシャルに関する描写で、特に入れたかったシーンは?
東洋トタン:アセクシャルをテーマにするうえで、やっぱり性的な意味で接触をする気持ち悪さは表現したいと思いました。そういう意味では、主人公が男の子から「体温が伝わってくること」や「吐き出す息が体にかかること」を居心地悪く感じる場面は、入れたかったシーンです。
ーー改めて、作品を通じて伝えたいメッセージはありますか?
東洋トタン:以前はアセクシャルという性的指向はあまり知られていなくて、私も実際にアセクシャルの人と出会ったときに初めて知ったんです。しかし当時は意味をしっかりと理解できず、傷つけてしまいました。今では「そもそも恋愛感情というものがない人もいるよね」ということも少しずつ広まってきていますが、もっと知識や意味合いが広まるといいなと感じています。
ーー東洋トタン氏が漫画を描き始めたきっかけは?
東洋トタン:幼稚園に通っていた頃から絵を描くという行為はしていて、学生の間は好きなキャラクターや作品の二次創作をしていました。仕事としてオリジナル漫画を描くことを意識し始めたのは高校3年生のときで、23歳か24歳の頃にデビューできたという流れです。
ーー生き方に葛藤を感じる人物を丁寧に描く作品を多く発表していますが、描く漫画の設定はどのように考えていますか?
東洋トタン:最近になって気づいたんですけど、私が描く漫画の主人公はマイノリティが多いんです。本作のアセクシャルもそうですし、デビューする前には拒食症の女の子の漫画を描いて、初連載作品はヤングケアラーをテーマにした漫画でした。私はマイノリティに興味があるんだなとすごく思うので、設定はそういった人の特徴から膨らませることが多いと思います。
ーー最後に、漫画家としての今後の展望を教えてください。
東洋トタン:最近少年画報社の「ヤングキングBULL」で、『先生の罪と痕』というタイトルの新連載が始まったんです。「SM」という言葉はよく知られていますが、「SM」を好むというのも一種のマイノリティであり、新連載はそんな「SM」をテーマにしています。私はエロ・グロ・バイオレンスを好んで扱うので、そういう作品が好きな方に届く漫画を描き続けたいです。ただ、今は連載作品を面白くすることを1番に考えているので、興味がある方はぜひ覗いてみてください。
■東洋トタンHP:https://manga-no.com/@to_yo_tutan/mangafolio
■『先生の罪と痕』は「ヤングキングBULL」で好評連載中!:https://www.shonengahosha.co.jp/book_Info.php?id=11226




















