【漫画】ビジュ最強ギャルが落とせなかった相手は? 視線が交わる青春読切『No Look』

【漫画】ビジュ最強ギャルでも落とせない男

 彼はなぜか、私を好きにならない――。漫画『No Look』がXに投稿され、6.3万以上のいいねを集めた。

 バスケットボールの“ノールックパス”をモチーフにした本作は、恋愛感情とスポーツの「見る/見ない」を絶妙に捉える青春作品。この制作について、現在『彼は友達』(講談社)を連載中の作者・浦野月鼓(@Urano_gekko)さんに話を聞いた。(小池直也)

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『No Look』(浦野月鼓)

――約6.3万のいいねが集まっています。このバズについてご自身はどう思われますか? 何が読者に刺さったかの分析などもあれば教えてください。

浦野月鼓(以下、浦野):たくさんの方に見ていただいて本当に嬉しいです。バスケ好きな方がたくさんいらっしゃるので、競技人気から見てくださった方が多いのかなと。

――本作の着想について教えてください。なぜバスケをテーマに?

浦野:バスケ経験は学生時代の体育だけです。でもスポーツは好きで、特にバスケを好きになったきっかけはテレビで試合を見た時のポイントガード(PG)の選手のプレーでした。

 そして「誰かのプレーをずっと見ていたい」という感覚を持ったのが自分のなかで初めてで、いつかこの好きな気持ちを描いてみたいなと思っていました。

――ストーリーはどのように考えていったのでしょう?

浦野:まったくバスケがわからなかった自分が、その選手に注目するようになってから「PGが変わるとチーム全体の色が変わる」ということや、「選手から選手へ、そんなところにボールを通すんだ!」という感動を知りました。

 だから敵味方のコート内での動きを把握するのはもちろん、チームメイトの性格も理解して「今この状態なら、この速度でこの場所にいる」と予測した上で敵に悟られないノールックパスをする。そんなPGが恋愛したらどうなるんだろう、と(笑)。そんな気持ちから話が膨らんでいきました。

――タイトルを「No Look」とした理由も知りたいです。

浦野:パスに興味があったからです。私自身は今まで個人競技の経験が主で、団体競技をほぼ経験したことがありませんでした。だからパスを選択する感覚に興味があったんです。。

 投げる強さやチームメイトが受け取りやすい位置などを瞬時に判断して出すパス……、性格が出そうな気がして奥が深いなと。。

 正直わからないことだらけですが、素人の私でもなんとなく感じるのは「“ノールック”こそ相手をよく見てるはず……!」ということ(笑)。それがタイトルに繋がりました。

――作画でこだわった点はどこでしょう?

浦野:私の人生でスポーツ漫画は初でした。なので、とにかく今までの運動経験を総動員して描こうと。

 バスケの試合の動画をたくさん観てみたんですよ。その結果、頭で「こう動いた」と理解しても、色々な角度から描くのは本当に難しいんだなと思いました。「この手とかこの足ってどうなってる?」と頭がこんがらがりました……。

でも、自分の好きな動きに少しでも近づけて描けるとすごく満足感がありました。読んでくださった方にも少しでも動いているように見えていたら嬉しいです。

――本作は第83回「ちばてつや賞」を受賞されていますが、その当時のことを改めて聞きたいです。

浦野:感謝の気持ちと、もっと頑張ろうという気持ちでまた机に向かいました。でも結果を聞いてから数日は衝撃が大きすぎて、起きたら近くのバナナを持って天井を眺めるという生活でしたね(笑)。

――連載中の『彼は友達』はどんな作品ですか?

浦野:異性とほとんど話したことないからこそ、異性の友達を作りたい高校1年生・城川小桃が、異性に苦手意識を持ってる男子・大庭秋都と少しずつ一緒に歩いていこうと頑張る友愛コメディ漫画です。

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