【漫画】超能力者のテレポート、地味に使いづらいワケは? 学園ギャグ『ホイホ・ホイホイホ』に抱腹絶倒

頭をぶつけたら超能力が使えるようになった――? どこか奇妙でおかしい、シュールな学園ギャグ漫画『ホイホ・ホイホイホ』の第3話がXで話題を集めている。
下品さとポップさのギリギリを行くテンポのいい世界観、そして突拍子もない“部活動”の数々がクセになる本作。SNSでも大きな反響を呼んだ本作について、作者・ほしつさん(@hoshitsu_uloi)に話を聞いた。(小池直也)
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――いいねが8000が集まっていますが、ご自身としてはいかがですか。
ほしつ:宣伝になればと思って投稿したのですが、素直に嬉しいです。下品なワードが突然出てくるところに反応してもらえたのかなと。
――ユニークで若干言いづらいタイトルの由来は?
ほしつ:この連載を始める前に某ネットカフェのレジ打ちのバイトをしていたのですが、仕事中に浮かんだワードでした。何かに使えるかなとメモしていたんです。まったく意味はありません。あれこれ妄想するのが好きで、それを表に出したいという欲があるのだと感じます。覚えてない妄想も多いんですけどね(笑)。
――作品の着想についても教えてください。
ほしつ:日常のギャグを描いてみたかったんです。そこでフックとして「主人公が超能力を使える」という設定を編集の方に提案したら、採用されてしまって(笑)。そのまま、ぼんやりと描き始めたのですが、この第3話を描き上げて方向性が見えてきた記憶があります。
やっぱり「下痢便部」を思い付いたのは大きかったですね。ずっと「女子高生3人がどんな部活に入ったら面白いんだろう?」と悩んでいたので突破口になりました。担当さんは困惑してましたが……。おかげで筆が乗ってしまい、それまでは20ページだったのですが、この第3話で25ページも描いてしまったんです。そうしたら4話以降も25ページがデフォルトになってしまって。それは誤算でした。
――物語のテンポ感もリズミカルだと感じました。
ほしつ:スピードはかなり重視しています。例えば4ページ毎に場面転換をしたり、セリフを詰め込みすぎないようにした会話の流れなど。スマホなどで読む人も多いと思うので、読みやすさが大事なのかなと。学生時代に愛読していた森見登美彦さんの文体に影響されている部分もあるかもしれません。
――キャラデザインや作画についてはいかがですか。
ほしつ:3話くらいまでは水木しげる先生や、つげ義春先生のテイストで萌え漫画を描いたら面白いかなという発想でした。でも後で読んでみて自分の絵が見づらいと感じるようになって。今ではそういう考えがなくなり、もっとオリジナルな作風で描こうという気持ちになってます。
――思い入れのあるシーンは?
ほしつ:終盤の格闘シーンがお気に入りですね。実は絵には苦手意識があるのですが、描いてて楽しかったです。我ながら可愛くかけたなと。今でもたまに見返すくらい手応えがありました。
――今後『ホイホ・ホイホイホ』はどう描いていきますか。
ほしつ:いつ読んでも楽しい漫画にしたいとは思っています。完結の仕方はぼんやり考えてはいますが、具体的にどうなっていくのかはまだ未定ですね。これからもどうでもいい漫画を描けたら嬉しいです。






















