中村文則の新作『彼の左手は蛇』10月30日に発売 東京・大阪で刊行記念イベントも  

中村文則の新作『彼の左手は蛇』10月に発売

 中村文則『彼の左手は蛇』(河出書房新社)が2025年10月30日に刊行される。

 本書は河出書房新社「創業140周年記念出版」タイトルとして刊行される、中村文則2年ぶりの新作小説。中村文則は2002年に『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。芥川賞、大江健三郎賞をはじめ、これまで数々の国内文学賞を受賞し、昨年2024年11月には『列』で第77回野間文芸賞を受賞した。

 作品の多くが海外で翻訳出版され『掏摸(スリ)』の英訳版「THE THIEF」は米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の年間ベスト10小説に選出、2014年米国のDavid L.Goodis賞を受賞している。

 最新作『彼の左手は蛇』は、ある目的を持った「私」が、その内面を克明に綴った「手記」であり、研ぎ澄まされた思考と張り詰めた狂気とが渾然一体となって絡み合う物語。季刊「スピン/spin」(第5号~第12号)での連載時より、「唯一無二の面白さ」「次号が待ち遠しい」といった賛辞が多数寄せられていた作品だ。

 ブックデザインは、『掏摸(スリ)』『教団X』『R帝国』をはじめ、中村文則作品の装幀を多く手掛けるデザイナー・鈴木成一が担当。装画はチカツタケオによる描き下ろし作品となっている。

 『彼の左手は蛇』の刊行を記念して東京(11月2日)、大阪(11月8日)でのサイン会開催が決定している。

■書誌情報
『彼の左手は蛇』
著者:中村文則
価格:1,760円(税込)
発売日:2025年10月30日
出版社:河出書房新社

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「新作」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる