【漫画】クラスの人気者、心の支えはモブ？　友情が眩しい『自尊心の高いモブ顔と低い人気者は願いを叶える』

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ーー本作を創作した経緯を教えてください。

麦芋：過去にweb商業誌で漫画の連載をさせていただいたんですけど、そこから少し漫画を描いていなかったんです。でもまた漫画を描きたいと思って、練習として描いたのが本作でした。なので単純にpixivやXにアップする用で創作した作品です。

ーーSNSにアップした反響はどうでしたか？

麦芋：色々とコメントをいただいてありがたかったですね。なかでも、「続きが読みたい」と言っていただくことが多いように感じました。読切として描いたので続きの予定はないのですが、作品を楽しんでもらえたということが素直にすごく嬉しかったです。

ーー「続きを読みたい」という感想が多かったのは、キャラクターのその後を見たい方が多かったからかと思います。キャラクターを描くうえでこだわった点はありますか？

麦芋：一番意識したのは、モブ顔主人公であり神様である諏訪や諏訪原から「人ではない雰囲気」を出すことです。考え方などから人間ではない神聖さが出せるよう、人っぽくない挙動を意識しました。

　また有浦については、あまり強く意識していたわけではありませんが、“同じクラスにいたら嬉しい人間”をイメージしながら描いていたと思います。

ーーファンタジーのなかのリアルな人間ドラマも魅力的でした。

麦芋：人と人との関係のところでは、明田さんを含む意地悪な子たちの表現に苦労しました。本当に悪い子っていうよりは“子供なだけ”というか、“ただこうやって育ってきた”という雰囲気を出したかったんです。描いたときから「これで表現できているだろうか」と不安になりながら、「でもこれが今の自分の最大限だ！」と納得させていたのを覚えています。

ーー本作のなかで、麦芋氏自身が気に入っているポイントを教えてください。

麦芋：主人公の諏訪が神だと、読者にバラす展開が気に入っています。ここでは「お前人間じゃなかったんかい！」と思ってほしかったので、コメントでもそういった反応をくださった方がいて嬉しかったです。

ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか？

麦芋：まずは、「自分に描けるモノならなんでも描きたい」という気持ちがあります。自分が楽しんで描くことを大事に、そしてそれを皆さんにも楽しんでもらえたらすごく幸せだなと思っています！