話題書『カラダを温めて冷えをとる温活365日』冷え性ライター実践 手軽すぎ「温活テクニック」の結果は?

  当方、御年45歳の中年女性である。もう体に無理はきかない。日々メンタルも小さく揺らぐ。毎日のように「もう若くはない」という現実を直視せざるを得ないため、心身ともに冷え込んでいるのが実情だ。

  そんな筆者であるからして、『カラダを温めて冷えをとる温活365日』(内外出版社)という本に誘われるように手を伸ばしてしまったのは必然といえよう。この本は、漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている、イシハラクリニック副院長・石原新菜氏の著書である。

  本書は365日分の「温活テクニック」をまとめたもの。体温が上がると、代謝が良くなり、痩せやすくなり、美肌になり、免疫力が上がるなど良いことづくめとのこと。自律神経を整えられたり、腸内環境の改善も期待できるようだ。

  そんな旨い話があって堪るかと一瞬だけ思ったものの、日本内科学会会員や日本東洋医学会会員といった肩書きを持つ著者を疑うのもいかがなものか。

  そこで、今回は本書に書かれた「温活テクニック」をいくつか実践し、その効果を記してみたいと思う。

■温活体験①これならできる! プチ断食

  断食をして空腹時間をつくると、胃腸が休まったり血液がキレイになったり免疫力が上がったり、いいことがたくさんあるらしい。とはいえ、石原新菜氏の提唱する断食は、ストイックなものではなく、食事を飲み物に置き換えるプチ断食。さらに昼食は消化のよい「温かいそば」、夕食は腹八分目であれば何を食べてもいいとか。

 

  しかし、できれば一日三食フルスイングで食べたい派の食欲だけはワンパク10代のアラフィフ筆者。このプチ断食ですら、前日から嫌で嫌で寝床の毛布を嚙みちぎりたくなっていた。

しょうが紅茶。とっても簡単

  朝ごはんは、しょうが紅茶。本書にもレシピがあったのだが、しょうがをすりおろしたものを沸騰したお湯に入れ、茶こしで濾しながらカップに注げば完成。朝から牛丼食える筆者にとっては修行のような朝食だったが、これが意外にも良い。体は温まるし、しょうがの風味が満腹感をもたらしてくれる。プチ断食としては幸先の良いスタートだった。

温活をはじめてみると普段は選ばないものに目が向く。あんかけそばのカロリーが低いことを知れたのは温活本のおかげである

  しょうが紅茶の効力が切れかけてきたところで、昼ごはん、温かいそば。取材先近くにあった店に入り、腹持ちが良さそうなあんかけそばを注文した。普通こういう時ってかけそばとかチョイスするんじゃない? という声には耳をかさないことにする後ほどカロリーを見てみたら、あんかけそばは一般的にカロリーも500kcal未満のようなので、問題なかったと信じたい。

プチ断食とプチがついたとしてもハードルが高いイメージだが実際にやってみるとこれはいけると実感

  夕飯は、何を食べてもいいが腹八分目で和食中心が好ましいと書かれていたので、自宅居酒屋メニューで攻める。塩辛、いぶりがっこ、総菜の焼き鳥、肉豆腐。アルコールOKとのことだったが、ここはグッと我慢してノンアルコールチューハイにさせてもらった。

  プチ断食をしてみた結論としては、「これくらいならけっこう余裕かも」。普段から食べ過ぎの自覚はあるので、週に1~2日のペースで今後はプチ断食DAYを設定してみてもいいと思う。いや、たぶん絶対に、したほうがいい。

■温活体験② ハードル低め! 1日30回のスクワット

やろうと思えばどこでもできるのがスクワットのありがたさ。仕事に煮詰まった間にも取り入れてみようと思う

 「しゃがんで立つ」だけのスクワット。しゃがんで1秒、立ち上がって1秒。つまり1分で30回できる、かなりハードル低めの運動だ。ありがたい。筆者は朝6時半から近所の公園でラジオ体操をするのが日課である。これにスクワットをプラスすることなど、赤子の手をひねるよりも簡単だ。

  とはいえ、全力でラジオ体操をした後でのスクワットというのは、なかなか負荷のかかるものである。しかし、何かのついでにできる運動としてはコスパがいいし、じわじわと効いている感覚があった。仕事の合間や家事の途中などにも取り入れていければ、さらに効果が現れそうだ。

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