大前粟生×吉田恵里香『物語じゃないただの傷』刊行記念オンライントークショー開催へ

大前粟生×吉田恵里香トークイベント開催へ
大前粟生『物語じゃないただの傷』(河出書房新社)

 大前粟生の最新小説『物語じゃないただの傷』(河出書房新社/3月21日刊)の刊行を記念して、脚本家・吉田恵里香とのオンライントークショーが、6月7日に開催されることが決定した。

 『物語じゃないただの傷』は、自らの”傷”を利用する二人の男の歪な同居生活を描く小説だ。“男のくせにフェミニストやポリコレにおもねった”発信で人気を博す後藤。ある日、片脚の悪い男・白瀬が、後藤のとある秘密を盾に「家に住ませろ」と脅迫してきて……。

 映画化もされた『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』でジェンダー差別に傷つく男性の姿を繊細に描き、話題を呼んだ作家・大前粟生。今作では、「差別への抵抗・告発すらも消費される社会」の闇へも踏み込んでいる。

 本作について、NHK連続テレビ小説『虎に翼』やアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の脚本家として知られる吉田恵里香は「増幅していく差別と偏見と絶望を受け止めた先に、大前さんは一筋の光を導く」(*推薦文全文はこちら)とコメント。「文藝」2023夏季号以来、2年ぶり2回目の対談(参考:「怒りのパワーのその先へ」吉田恵里香×大前粟生 特別対談)で、イベントでの対談は今回が初となる。

 トークテーマは「ジェンダーや差別について物語で描くこと」、「若さを武器にした作品を作れなくなる不安について」など、多岐にわたる内容が予定されている。今の時代を生きる、今の二人だからこそ語れるトークに注目だ。

 オンライントークショーの配信チケットは、blueprint book storeにて本日4月28日18時より発売開始。小説『物語じゃないただの傷』と配信チケットのセットは2,500円(税込)、配信チケットのみは1,000円(税込)で、売り切れ次第、販売終了となる。

刊行記念イベント詳細
大前粟生×吉田恵里香 『物語じゃないただの傷』刊行記念トークイベント
出演者:大前粟生、吉田恵里香
日時:2025年6月7日(土)13時〜14時30分
配信期間:2025年6月7日(土)〜6月21日(土)
小説『物語じゃないただの傷』単行本付き配信チケット価格:2,500円
配信チケット価格:1,000円
主催:リアルサウンド ブック編集部
協力:河出書房新社
参加対象者:下記webサイト『blueprint book store』にて、配信チケットを購入した方


書籍情報
書名:物語じゃないただの傷
著者:大前粟生
仕様:46判上製/144ページ
装丁:川名潤
発売日:2025年3月21日
税込定価:1,892円(本体1,720円)
ISBN:978-4-309-03950-3

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