『メダリスト』アニメ全13話完走! 原作者つるまいかだ、珠玉のスピンオフイラストを振り返る

アニメ『メダリスト』のスピンオフイラスト

 米津玄師がOP曲を手掛け、そのMVに男子フィギュアスケート五輪2大会金メダリストの羽生結弦が登場するなど、大きな話題をさらったアニメ『メダリスト』(つるまいかだ)。全13話のアニメ放送の最終回が3月29日深夜に放映され、遂にエンディングを迎えることとなった。

 毎話放映後に公式Xで公開されている、原作者つるまいかだによるスピンオフイラストも大きな反響を呼んだ。


 第13話では6級バッジテストに挑むいのりの堂々とした演技が印象的な、心身ともに成長した姿が眩しい最終話だった。本記事では13週にわたりアニメに華を添え続けた、愛と楽しさに溢れたイラストの数々を紹介していきたい。

コミカルな表情が愛おしいキャラクター達のマル秘エピソード

 フィギュアスケートの世界で1番を目指す為にバディを組んだ結束いのりとコーチの明浦路司。第12話のスピンオフイラストでは司の演技を見て感銘を受けたいのりと同い年の男子スケーター鴗鳥理凰(そにどりりおう)といのりの張り合う姿が笑顔を誘う。


 共に司を慕い、司の一番弟子の称号に相応しいのは自分だ!と言わんばかりにライバル心を剥き出しにする2人の姿が微笑ましい。アニメ本編で「見なよ、俺の司を」とドヤ顔で理凰にアピールするいのりの姿が印象に残った視聴者も多かったことだろう。


 また、第5話のスピンオフイラストでは元五輪男子フィギュアスケートシングル金メダリストの夜鷹純がいのりに麦茶をぶっかけられた際のコミカルなシーンが描かれている。


 何故水をかけられたのか?と問う夜鷹純に対して「麦茶です!」と回答するいのりとの絶妙にズレたやりとりをピックアップしており思わずクスッと笑ってしまう。第1話でもいのりを助けようとして気絶した司に麦茶をドバドバかけて蘇生しようとしたいのりの心優しさがまたしても再現された名シーン(?)だ。

いのりと母のやりとりに胸が温かくなる珠玉のイラスト

 多くは視聴者がクスッと笑ってしまうようなコミカルなシーンを描いたイラストが多い印象だが、第4話のスピンオフイラストはいのりが母親と笑顔でアルバムをめくる微笑ましいシーンが描かれている。


 フィギュアスケートをやりたくてもなかなか言い出せなかったいのり。不器用な娘に失敗をさせたくない、苦しませたくないという母の想い。4話ではいのりの懸命な演技を見た母が「いのりの夢をちゃんと応援できるお母さんになるね」と娘を抱きしめる感動のシーンが描かれている。アニメ本編を見て涙腺崩壊した後に4話のスピンオフイラストで再度目頭が熱くなったファンも多いことだろう。

 そしてアルバムに貼られた写真からはいかにいのりが幼少期からミミズを愛していたということも窺い知れるだろう。

 全13話のプログラムを最高の演技で締め括ったアニメ『メダリスト』。つるまいかだ先生のスピンオフイラストが添えられ、華やかにフィナーレを迎えた素晴らしい作品だった。アニメ第2期制作も発表され、今後も益々勢いを増していくことだろう。アニメを見て興味を抱いた方は原作漫画にも手を伸ばして、小さなフィギュアスケーター達の魂の物語の続きを堪能していただきたい。 

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