【漫画】バレンタインの友チョコ、いつまで渡す? 女子高生の友情を描くSNS漫画『バレンタインに思い出す友達』が切ない

実話ベースの物語
――今回『バレンタインに思い出す友達』の制作にいたった経緯を教えてください
ほし:実は3年前の2022年2月に制作した作品です。当時は新人賞に出す作品を主に作っていたのですが、「担当編集さんには見せずに自由に描いたSNS用の作品を描きたいな」と思って描き始めました。
――なぜSNS用の作品を描きたかったのですか?
ほし:賞に出す場合、結果が出るまでは担当編集さんからの感想しかいただけません。一方、SNSでは感想をすぐにもらえるので、SNS用の作品を描きたいと思っていました。
――バレンタインデーがつなぐ2人の物語でしたが、本作の世界観はどのように決めたのですか?
ほし:私自身の体験がベースになっています。中学生時代、少し気まずくなってしまった友人がいたのですが、バレンタインの友チョコをキッカケに関係が少し回復しました。それ以降は進路も分かれてしまって今は交流はありません。でも大切な思い出の一つです。
――実体験がベースになっているからこそ、「楽しかった 本当に リサがいないのに」というセリフに生々しさがあったのですね。
ほし:かもしれません。私自身の体験を含めてネームを描いていて自然と出てきた言葉です。このフレーズは今でもかなり気に入っています。
——登場人物を高校3年生という設定にした狙いは?
ほし:バレンタインは年度末に近く、すぐに別れが控えている時期に行われる切ない要素を含んだイベントと認識しています。それを活かせるシチュエーションかつ、私のエピソードを含めようと考えたところ、自然と卒業を控えた高校3年生にしようとなりました。
――澪とリサという対照的な雰囲気の2人はどのように作り上げましたか?
ほし:絵柄が崩れやすく、当時は新人賞用に絵柄を固定して頑張っていました。ただ、そうするとどうしてもキャラデザが寄ってしまうため、正反対の髪にしました。ちなみに、お菓子作りが好きで甘い香りのしそうな、ふわふわしたビジュアルのキャラクターももちろん可愛いのですが、そこに少しアクセントを加えたくて、リサはちょっとクール系の表情が多くなっています。
——ちなみに、リサがチョコレートを渡す心情を、ほしさんはどう考えながら描いたのですか?
ほし:まず高校生になると小中学生の時より、趣味や物事の考え方もハッキリしてきて、接する相手が変わっていきます。リサもそれを理解していて、その中でも澪との関係を繋ぐためのアイテムが自分の作るチョコレートだったんだと思います。
――今後は漫画制作の予定など教えてください。
ほし:春以降に新作のお知らせができるのではないかと思っています。また、夏〜秋ぐらいにも発表できるように現在鋭意制作中のものもあります。読者のみなさんに楽しんでもらえるように引き続き頑張ります!
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