『涼宮ハルヒ』シリーズ・いとうのいぢ氏も参加 ご当地キャラ「かこのちゃん」イラストコンテストがスゴかった
いとうのいぢ氏が参加し、表彰式を実施
ライトノベルの金字塔である『涼宮ハルヒの憂鬱』や『灼眼のシャナ』のイラストで世界的に高名であり、現在アニメが放送されている『天久鷹央の推理カルテ』でもキャラクターデザインを担当している、イラストレーター·いとうのいぢ氏。ライトノベルの歴史に大きな足跡を刻み、世界中にファンをもつイラストレーターの1人である。
いとう氏は兵庫県加古川市出身であり、2023年にイラストレーターとしては初となる同市の観光大使に就任した。そして、加古川市をPRするキャラクターの“かこのちゃん”をデザイン。今回、かこのちゃんのイラストコンテストが開催され、2025年1月18日に同市「松風ギャラリー」において表彰式が開催された。
コンテストは小·中学生部門、一般部門の2つの部門があり、合計200作品以上が集まった。それぞれ最優秀賞に選ばれたのは、小·中学生部門は藤井美緒さん、一般部門はころちゃんさん。他にも、各部門に優秀賞1名、入選3名が選ばれ、表彰状と副賞が贈呈された。
いとう氏は1人1人に表彰状を手渡し、イラストレーター目線で1点ごとに作品を選んだポイントを講評。また、藤井さんに表彰状を手渡す時は感極まって、うるっとする場面も。上位作品はいずれもかこのちゃんのかわいさが発揮されているのはもちろん、背景に加古川の風景を描くなど、加古川愛にあふれた作品が多く選ばれた印象だ。
表彰式後はいとう氏の厚意により、受賞者全員と、一般参加者のなかから当選者を対象にサイン会も開催された。受賞者のなかには『涼宮ハルヒの憂鬱』の文庫本を持参している人も。『ハルヒ』といえば、11月にシリーズ最新刊『涼宮ハルヒの劇場』が刊行されたばかりであり、いとう氏の変わらない人気の高さがうかがえる。
「1枚1枚見た時に感動して、うるりと来た」
表彰式を終え、いとう氏がメディアのインタビューに応じた。まず、コンテストに対する率直な感想として、「観光大使に任命していただいたこともそうですが、加古川の皆さんといろいろなものを作り上げる楽しいイベントを企画していただき、ありがたいと思っています」と述べた。
200点以上の作品が集まったことに対しても、「こんなに絵を描くことが好きな人、上手な人が増えていることにびっくり」「いろいろな思いを入れて描いていただき、(審査の際に)1枚1枚見た時に感動して、うるりと来てしまうことがありました」と振り返りつつ、「これを機に加古川をもっとたくさんの人に知っていただけたら」と語った。
なお、最優秀賞を受賞した2点の作品は、いとう氏の手によってアレンジされ、描きおろしのイラストになることが決まっている。そのうえで、「今回選ばせていただいた方々は、かこのちゃんに違った衣装を着せてくださっていました。その衣装を着たイラストを私が描かせていただくので、楽しみにしていてください」と話した。
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