幕内力士、人気漫画1位は『ONE PIECE』相撲部屋生活との類似性も? 注目の新横綱・豊昇龍の好きな漫画は?

意外な作品をあげる力士も
その他にも、興味深い作品を好きな漫画にあげている力士がいる。173cmと大相撲の世界ではかなり小柄な部類に入る翔猿(とびざる)は『東京卍リベンジャーズ』を推し作品に選んでいる。
主人公の花垣武道(はながきたけみち)は腕っぷしが弱く身長が低くても強大な相手に立ち向かっていく。自分より身長が高い相手と対峙することが大半の飛猿も、戦い方のヒントを武道から得ているのかも知れない。
その他、力士という職業柄からするとある意味で意外にも感じたのがモンゴル出身力士の阿武剋(おうのかつ)だ。好きな作品は『DEATHNOTE』。名前を書いた人間を死に至らしめられる死神のノート「デスノート」を手にし、自身が望む理想の世界を創造しようとする夜神月(やがみらいと)と名探偵・Lとの頭脳戦を描くサイコ・サスペンス作品だ。
月とLの息つく暇もない激しい心理戦が本作の見どころの1つでもある。ほんの少しの隙を見せれば勝負が決まってしまう相撲の取り組みのように、互いの高次元の駆け引きを、息をのみながら勝敗の行方を見守る相撲ファンのような思いで楽しんでいたのかも知れない。阿武剋が新世界の神=横綱の域に辿り着いた世界線をぜひ見てみたいものだ。
平均体重160キロを超える力士達がぶつかりあう非日常空間ともいえる大相撲。力士達が好む漫画からその戦い方のルーツが見えてくるかも知れない。






















