ヴィンテージ玩具なぜ人気? 雑誌『まんだらけZENBU』とソフビイベント取材から見るトレンド事情

■幅広い層が列をつくった5周年イベント

『仮面ライダー』や『ウルトラマン』など懐かしの漫画やアニメ、特撮のソフトビニール人形(ソフビ)の人気が過熱している。秋葉原に店舗を構える専門店「まんだらけCocoo」が12月15日に開店5周年イベントを開催し、店頭でレアソフビの販売が行われた。当日は約650人が行列を作り、お目当てのソフビを買い求めていた。
開店前に並んでいる人々は圧倒的に男性が多いと想像していたが、ちらほらと女性の姿も見かけた。年齢は幅広く、若者からベテランの風格漂うコレクターまで、実に幅広い。話を聞くと、このイベントのために大阪や仙台など地方から訪れた人もいて、驚かされた。なかには外国人の姿も見られ、列のなかでは英語や中国語が飛び交っていた。これもひとえに、日本の漫画、アニメ、特撮などの評価が海外でも高まっているためであろう。

ソフビの造形に魅せられて熱中する若いファンも増えているという。
想像以上の過熱ぶりに「こんなに並んでいるのか…」と圧倒され気味の人もいたが、列に並んでもその順番で購入できるわけではない。そこからくじ引きで順番を決定するのだ。そのため、くじを引いて番号に一喜一憂する人の姿も見られたし、グループで来場している人の中には、若い番号を引き当てた人に「でかした!」と声をかける人もいた。
また、現代のソフビブームを牽引していると言っていいバッドボーイズの佐田正樹さん、イジリー岡田さんも列に並び、YouTubeの動画を撮影していた。さらにはテレビの撮影も入っていて、ソフビ人気の過熱ぶりを感じるイベントであった。
さて、当日に見事1番の整理券をゲットし、1番目に購入できたのは漫才師・笑組のかずおさんである。「奇跡が起きた!」と感じたというかずおさんは、見事、お目当てのソフビをゲットしてご満悦だった。興奮冷めやらぬかずおさんにインタビューを行った。