『SPY×FAMILY』作者は生粋の“魔女好き”? 『魔女の宅急便』40周年記念イラストで振り返る名作読切
人気漫画&アニメ『SPY×FAMILY』を手がける遠藤達哉氏が、児童文学の傑作『魔女の宅急便』(著:角野栄子/福音館書店)の刊行40周年を記念するカバーイラストを寄稿した。
2025年1月25日で刊行から40周年を迎える『魔女の宅急便』は、1989年公開のスタジオジブリによるアニメ映画でも有名。アニバーサリーイヤーの企画として文庫版全6巻の表紙がリニューアルされ、同時に、文庫版1巻に上記の特別カバーを付け、2月3日より期間限定で展開されるという。
遠藤氏本人も、Xにて「大変光栄なことに、『魔女の宅急便』40周年記念特別カバーのイラストを描かせていただきました」と報告。昔から大好きな作品であると同時に、自身でも魔女を題材にした漫画を多く描いてきたとして、「魔女好きとしてもとても嬉しいです」と語っている。
大変光栄なことに、『魔女の宅急便』40周年記念特別カバーのイラストを描かせていただきました。
昔から大好きな作品ですし、僕自身、形になった物ならなかった物含め魔女を題材にした漫画をたくさん描いてきたので、魔女好きとしてもとても嬉しいです。… https://t.co/SZrvRYZ89L
— 遠藤達哉 (@_tatsuyaendo_) January 7, 2025
実際、世に出た作品だけを見ても、「週刊少年ジャンプ」2001年21・22合併号に掲載された『WITCH CRAZE』、「ジャンプSQ」2014年7月号に掲載された『煉獄のアーシェ』など、魔女が登場する読み切り漫画を手掛けてきた遠藤氏。『WITCH CRAZE』は、魔女と元魔女ハンターのバディによる、少年漫画らしい熱さのあるバトルファンタジーで、急遽掲載が決まってハードな合宿で描き上げたというエピソードも。こちらは『四方遊戯 遠藤達哉短編集』に収録されている。
また『煉獄のアーシェ』は魔女狩りが横行する世界を舞台にしたゴシックファンタジーで、こちらは漫画アプリ「少年ジャンプ+」にて読むことが可能だ(※『SPY×FAMILY』の31話と32話の間に特別読み切りとして挿入されている)。
“魔女好き”を公言するだけあり、今回の特別カバーイラストに描かれた主人公・キキは、『SPY×FAMILY』のヒロイン(?)・アーニャとはまた違った溌剌さのある生き生きとした表情が魅力的だ。いつか遠藤氏の描く“魔女漫画”が読める日が来るか、楽しみにしたい。