【2024.12.24 週間漫画ランキング】物議をかもしながらも堂々完結『【推しの子】』最終巻 『ウマ娘』ら初登場の作品も
12月24日付け週間漫画ランキング
1. キングダム(74)/原泰久/集英社
2.【推しの子】(16)/赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社
3. ブルーロック(32)/金城宗幸・ノ村優介/講談社
4. The JOJOLands(5)/荒木飛呂彦/集英社
5. 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜(19)/日向夏・倉田三ノ路ほか/小学館
6. 僕のヒーローアカデミア(42)/堀越耕平/集英社
7.【推しの子】(16) SPECIAL EDITION/赤坂アカ・横槍メンゴ/集英社
8. はじめの一歩(142)/森川ジョージ/講談社
9. ウマ娘 シンデレラグレイ(17)/久住太陽・杉浦理史ほか/集英社
10. 暁のヨナ(45)/草凪みずほ/白泉社
2位と特装版が7位にランクインした、赤坂アカ・横槍メンゴによる『【推しの子】』16巻(集英社)は、この巻を持って完結。11月14日に発売された『週刊ヤングジャンプ50号』にて最終回が掲載され、約4年半の物語に幕を閉じた。
本作は、トップアイドルの隠し子として生まれた前世の記憶を持つ双子の復讐劇が、国内外問わず大きな人気を呼んだ。複雑に絡み合った謎と、妙に現実味を感じさせる芸能界の裏側が描かれ、アニメ・ドラマなど多様にメディア化もされ社会現象を巻き起こした。
さらに、12月24日にはドラマや映画でB小町を演じた三人のドキュメンタリー動画がYouTubeに公開。僅か1日で再生回数は20万回に到達し、それぞれを演じた俳優たちを賞賛するコメントが溢れた。
完結してなお本編の話題は尽きず、最終回の展開をめぐって本作が掲載されている漫画アプリ「ジャンプ+」のコメント欄やSNSでは激しい議論が勃発。最終回の結末に「キャラクターが報われない」や「展開が雑に感じる」といった批判の声も少なくなかったようだ。
一方で、サスペンス作品は一番の謎が明らかになると間延びしやすくなるため、あえて展開を早めて完結することもあるとの見方もあり、漫画編集者/評論家の島田一志氏は「二人の作者が思い描いたエンディングに向けてしっかりと描き切ったように思える」と見解を述べている。(参考:【推しの子】エンディングに議論紛糾……「雑な展開」「バッドエンド」は正当な評価か、漫画編集者&ライターに聞く)
批判が多い一方で、「個人的にはかなり納得感ある」や「文句ない終わりだと思ったけどなぁ」といった意見もあり、読み手によって受け取り方に違いがあるようだ。エンディングで賛否を呼ぶのもまた、多くの読者を獲得した作品ならではの展開である。気になる方は、ぜひ自分の目で結末を確かめて欲しい。
コメントといえば、本ランキングの8位にランクインした、森川ジョージの『はじめの一歩』142巻(講談社)も話題が沸騰中だ。単行本未収録の1479話にて、世界戦中の間柴が見せた微笑みに、漫画掲載アプリ「マガポケ」のコメント欄が賑わっている。
ここ数話は世界戦の対戦相手ロザリオと一進一退の攻防を続けており、ページビュー数やコメント数も急上昇していた。そんな中、作中で一度も笑った顔を見せたことがない間柴が、リングコーナーから唯一の肉親である妹クミを横目で見つめ微笑みを見せたのだ。
このワンカットにコメント欄は「死亡フラグにしか見えねえ」や「ここで負けたら俺はこのマンガを読むのをやめるかもしれん」と、多くの読者が不安を覚えている。満身創痍の中見せた、間柴の微笑みはどのような展開を迎えるのか注目だ。