エミー賞受賞ドラマ『神の雫』山下智久演じた「遠峰一青」ってどんな人物? 壮絶すぎる原作エピソード

ヒール役全開な性格の裏には、壮絶すぎる過去エピソードも
本作はワイン対決以外に、雫と遠峰の幼少期から現在に至るまでの人間関係や、性格の違いなどのコントラストも魅力だ。主人公の雫は、天才評論家・神咲 豊多香の息子で、幼少期からワインの英才教育を受けたおおらかな天然肌。人当たりの良さで仲間を増やしていき、生前の父親の人となりや「神の雫」の銘柄と、その課題の意味を解き明かしていく、という少年漫画のザ・主人公気質の男性像だ。対して、遠峰は完全にバトル漫画でいうヒール役だ。作中の彼は、若くして、日本でトップの人気を誇るワイン評論家となっただけあり、ブラインドテイスティングやワインの表現にかけては凄腕だが、自信家でキザな面が鼻につく「イヤなヤツ」として描かれている。そして、主人公の雫と違って、だいぶ女性関係がハデなのも特徴だ。
神咲豊多香との養子縁組に関しても、作品当初はワイン狂いが遺産相続のためだけに行ったような描かれ方をしており、終盤になるまで彼と彼の母親と神咲豊多香との関係性や、幼少期の辛いエピソードは伏せられていた。彼の様々な意味深行動や、「イヤなヤツ」になってしまった理由は、漫画版『神の雫』の作品終盤に描かれている。ぜひ、そうした過去エピソードにも注目して、あらためて原作『神の雫』を読んでから、ドラマ版の遠峰とのキャラクターやエピソードの違いを確認してみてほしい。
























