『ちはやふる』末次由紀、谷川俊太郎さんの訃報に心痛 名作「朝のリレー」への思い語る
詩人の谷川俊太郎さんが11月13日、92歳で死去していたことが伝えられた。競技かるたをテーマにした人気漫画『ちはやふる』で知られる漫画家の末次由紀氏が自身のXで、多くの学校教科書に掲載されてきた谷川さんの詩「朝のリレー」への思いを語っている。
谷川俊太郎さんの訃報に接し、朝からとても胸の奥がしんとしている。思い出す詩はたくさんあるけれど、小学校の頃に習った「朝のリレー」がしみわたる。
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「朝のリレー」 - 谷川俊太郎 -
カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている…— 末次由紀 (@yuyu2000_0908) November 18, 2024
谷川さんの訃報を受け、末次氏は「朝からとても胸の奥がしんとしている」とポスト。「思い出す詩はたくさんあるけれど、小学校の頃に習った『朝のリレー』がしみわたる」として、同作を引用した。
この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
カムチャッカからローマまで、時差のある各国・各地が朝を迎えていくさまを「リレー」にたとえ、世界への想像力を与えてくれる「朝のリレー」は、上記の通り国語の教科書で多くの人が学び、「ネスカフェ」のCMでもお馴染みに。2004年の「ACC CM FESTAVAL」でグランプリに輝いたテレビCMは是枝裕和氏がディレクターをつとめたもので、朗読と空の映像が記憶に残る。
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴っているそれはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
末次氏は「受け止められるだろうか。ずっとそう問い続けることを人生にくれた詩人だった」とまとめている。