『H×H』『Fate』に『ボーボボ』……元ネタを知れば知るほど面白い『呪術廻戦』のオマージュシーンを分析

 2018年から連載を開始し、瞬く間に大人気漫画となった『呪術廻戦』。2020年にはアニメ化され、国内だけではなく海外でも多くのファンを獲得している。そんな『呪術廻戦』だが、実は様々な漫画やアニメのオマージュが発見されているという。今回は、『呪術廻戦』に登場するオマージュシーンについて詳しく見ていこう。

作者がファン? 多数発見されている『HUNTER×HUNTER』オマージュ

 読者から多くの反響を呼んだのが、『HUNTER×HUNTER』のオマージュだ。例えば秤金次がシャルル・ベルナールと戦闘するシーンでは、秤が腕を回すコマが登場している。これは、『HUNTER×HUNTER』で登場するフィンクス=マグカブが使用する技「廻天」を出す際に、腕を回すシーンにそっくり。秤の髪型もフィンクスに似ており、ネット上では「見た目もフィンクスをオマージュしているのでは?」と話題になっている。

 また、伏黒恵の「脱兎」も『HUNTER×HUNTER』のオマージュかもしれない。伏黒が出す「脱兎」は白いウサギのような姿で大量に現れ、相手を陽動したりかく乱したりする式神。『HUNTER×HUNTER』のモウラ=マッカーナーシも、自身の能力で作ったウサギを出してかく乱する技を出しており、非常によく似ている。また冥冥の能力説明のシーンのコマが『HUNTER×HUNTER』ヒソカの能力説明のシーンと似ていたり、『HUNTER×HUNTER』を意識しているであろうシーンが頻繁に登場しているのだ。

乙骨憂太の「真贋相愛」は『Fate』シリーズ「無限の剣製」?

 『HUNTER×HUNTER』以外の作品をオマージュしていることも多い。話題になったのが、乙骨憂太の領域展開「真贋相愛」と『Fate』シリーズの「無限の剣製」の類似性。「無限の剣製」はオリジナルを見たことがある武器を複製するというもので、発動された際には荒野に大量の剣が突き刺さっている光景が広がる。それに対し、「真贋相愛」も他者の術式を模倣し、ストックして使用できるというもの。『Fate』シリーズと同じく、殺風景な場所に大量の日本刀が突き刺さっているという描写だ。

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