『うる星やつら』『らんま1/2』時代を超えて大人気の高橋留美子作品、令和のいまコンプラ的に厳しいキャラも?
1978年にデビューして以来、『らんま1/2』『うる星やつら』『犬夜叉』など名立たる名作を手がけてきた漫画家の高橋留美子。作品は「るーみっくわーるど」と呼ばれ、長い年月を経てもなお根強い人気を誇っている。しかし現代のコンプライアンスに照らし合わせると、大炎上必至のキャラクターやシーンも少なくない。今回は、令和の時代において放送が難しいとされる「るーみっくわーるど」3作品を、改変事例も交えて紹介しよう。
『らんま1/2』118歳のスケベジジイ・八宝斎
1987年に「週刊少年サンデー」で連載を開始し、今年10月からは完全新作的アニメが放送されている『らんま1/2』。多くの個性的なキャラクターが登場するが、中でも異彩を放つのは118歳のスケベジジイ・八宝斎だ。セクハラや下着泥棒、無銭飲食を繰り返し、高橋留美子の公式SNSでも「本気出せば強いですが、人としてはあかん」と投稿されているほど。当時のまま放送するのは、令和のコンプライアンス的に厳しいと話題となっている。
ちなみに原作では女性姿のらんまの乳首が描かれていたが、アニメ版では乳首が削除されており、表現がマイルドになっている。視聴者からは「制作陣、よく考えて対応してるな」「質を落とさずに妥協点を見つけてるね」と評価されているようだ。
セクシーシーンだらけの『めぞん一刻』
1980年から「ビッグコミックスピリッツ」で掲載を開始した『めぞん一刻』も、青年漫画雑誌での連載だったこともありセクシーなシーンが多く含まれている。例えばヒロインの音無響子と主人公の五代裕作がラブホテルに行くシーンや、六本木朱美がスケスケのネグリジェ姿で登場するシーンなど。
さらに裕作と覗きが趣味の隣人・四谷が壁に穴をあけて六本木の部屋を覗き見たり、裕作が屋根で寝ている響子にキスするというシーンもある。当時はコメディ要素として受け入れられたかもしれないが、現代では炎上の対象になりかねない。