どの作品もぶっ飛びまくり? 『聖☆おにいさん』だけじゃない、実写映像化された中村光作品を紹介

『聖☆おにいさん』他、映像化多数の中村光作品

  2024年12月に映画公開が予定されている『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』。ストーリーは「神の子イエス」と「仏の悟りを開いたブッダ」が“超聖(スーパーセイント)ホーリーメン”に変身して、この世を支配しに来た悪魔たちに立ち向かっていくという内容だ。中々ぶっ飛んだ内容で期待大だが、原作者・中村光の作品は他にも独特な世界観を持つ癖になるものばかり。しかも実写映像化されている作品も豊富だ。そこで今回は、中村光の作品で実写映像化されているものを紹介しよう。

ドラマ『聖☆おにいさん』


 まず最初に紹介するのは、ドラマ『聖☆おにいさん』。同作は冒頭で紹介した「ホーリーメンVS悪魔軍団」の元となるドラマ版で、2018年~2020年にかけて3シーズンにわたって放送された人気シリーズだ。イエスとブッダの聖人コンビが東京・立川でアパートをルームシェアしながら下界のバカンスを満喫するというギャグコメディで、作品には妙に“庶民感”のある浪費家なイエスと、主婦並みのシビアな金銭感覚を持つ倹約家なブッダが登場。ふたりの「聖人ギャグ」などを交えたドライな笑いが特徴的で癖になる。

 ドラマの主演は松山ケンイチ&染谷将太という豪華キャストに加え、製作総指揮を担当したのは俳優・山田孝之という点も非常に興味深いポイント。さらに監督は2017年に公開された実写の日本映画で、興行収入第1位の大ヒットとなった映画『銀魂』の福田雄一が担当している。

ドラマ『荒川アンダー ザ ブリッジ』


 続いて紹介するのは、ドラマ『荒川アンダー ザ ブリッジ』。2004年から原作漫画が連載開始され、2011年にドラマ化された。

 ひょんなことから荒川の河川敷に住みつくことになった、勝ち組エリート青年・リクが主人公。河川敷で出会う人々は、自称金星人のホームレス美少女・ニノや、星形のマスクらしきものをかぶったミュージシャン・星など、癖のある人物が登場する。他にも、どう見ても着ぐるみを着た自称河童の村長や、修道女の衣装を着た巨漢のシスター(男性)など、登場人物はどれもシュールな人物ばかり。

 実写化にあたって星と村長は一体誰が演じるのかと危惧されていたが、星役は山田孝之、村長役は小栗旬が演じたことでも話題となった。視聴者からは「シュールでわけがわからないけど、なんか好き」という声が多い。ドラマ放送後の2012年には映画化もされている。

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