「ガンダムホラー」という新機軸ーーネトフリ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』怖さの理由は?

■SNSで話題沸騰『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』とはどんな作品?

『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』公式Xより@gundam_requiem

 ネットフリックスにて配信中の『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』が、配信直後からネット上にて大きな話題となっている。ガンダムという知名度の高いシリーズの最新作という点もあるが、「宇宙世紀ものガンダムの最新作に必要な要素とは何か」という問題に向き合った作品でもあり、話題になるのも納得である。と、書いたものの、見始めた当初、自分はこの作品の見方というか、どういう作品であるのかをうまく把握することができなかった。

 『復讐のレクイエム』の舞台は、一年戦争も大詰めが迫る宇宙世紀0079年11月前半のルーマニア〜オデッサ付近である。地球へ降下したジオン軍によって支配されていたエリアだが、連邦による反攻も迫りつつあり、事態は切迫していた。主人公のイリヤ・ソラリ大尉は、ジオン軍モビルスーツ部隊の「レッド・ウルフ隊」を率いて、クルジュ=ナポカ基地を連邦軍から奪還する作戦に参加していた。

  レッド・ウルフ隊の活躍によって基地は無事に奪還される。しかしその夜、基地を再占領したジオン軍部隊は連邦の最新型モビルスーツ"ガンダムEX"によって奇襲され、壊滅的な損害を受ける。レッド・ウルフ隊も隊員のうち半分を失い、やむを得ず生き残った兵士たちは撤退を決定。しかし連邦の追撃は止まらず、ソラリと残存ジオン軍部隊は生き残るためにあらゆる手段を使って戦うことになる。

  というあらすじなのだが、先ほども書いたように自分は最初「これ、どうやって見たらいいの?」「どう楽しんだらいいんだ?」と、疑問符を大量に浮かべながら見ることになった。というのも、この作品はUnreal Engine 5を使ったフルCG作品であり、アニメのガンダムと比較するとキャラクターもメカも現実感のある見た目となっている。この見た目なのに、戦争描写がなんだかすごくボンヤリしているので、大いに混乱したわけである。

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