〈京アニ〉最新作は『涼宮ハルヒ』になる？　YouTube特別番組で新作発表ーーファンが期待する作品は？

京アニ、新作発表へ

　京都アニメーションがX（旧Twitter）で、“2024.9.21 Sat. 21:00”という意味深な画像をUPしてネット上で話題になっていたが、このたび特別番組「京都アニメーション 2025新作発表会」が9月21日の21時よりYouTubeにてプレミア公開されると発表された。いったいどんな作品が発表されるのか。既にファンの間で予測が始まっている。

  Xの反応を見ると、ファンの期待度が高い作品のひとつが『涼宮ハルヒの憂鬱』の3期だ。『涼宮ハルヒの憂鬱』は京アニの名を世に知らしめた代表作であるとともに、2000年代のアニメーション、ライトノベルを代表する作品といわれる。そして、今年11月29日には、原作小説の最新作『涼宮ハルヒの劇場』の刊行が発表されたばかりだ。

　実に4年ぶりとなる『涼宮ハルヒ』シリーズの最新作ということもあり、今年のライトノベル屈指の話題作になることは確実である。「その刊行に合わせて、アニメも新作が発表されてもおかしくありません。いや、発表されてほしいですね」と熱烈に願うのは、京アニファン歴20年の男性である。

 『涼宮ハルヒ』のテレビアニメは２期まで制作された。3期は、2期の終了直後からファンの間でたびたび待望論が起こっていたが、未だに制作されていない。原作にはまだアニメ化されていないエピソードも多いうえ、未だに新作の刊行が発表されるとSNSが盛り上がるビッグコンテンツである。現在の京アニの技術で制作してほしいという声は根強い。

完全新作なら京アニ復活の象徴に？

  他にも『氷菓』や『小林さんちのメイドラゴン』、『響け！ユーフォニアム』の続編を期待する声も上がっている。京アニによってアニメ化された作品は、それぞれにファンがいるため、こうした反応も当然といえるかもしれない。

　続編ではなく、まったくの新作が発表される可能性も大いにある。京アニは2019年に起こった放火殺人事件で、優れたアニメーターを失った。以後、数々の作品を制作してきたが、事件前に基礎が作られた作品がほとんどである。それゆえ、まだ復興途上ともいわれている。もし完全な新作であれば、京アニの復活を象徴する出来事になりそうで、歓喜するファンが増えそうだ。

　いずれにせよ、熱狂的なファンの多いアニメ会社というだけあって、Xには既に約6万件近い「いいね」がついている。9月21日の21時にいったい、どんな作品が発表されるのだろうか。世界中のアニメファンが京アニに注目しそうだ。