大蛇丸、涅マユリ、妲己……あれだけやらかしたのにお咎めなし!? 納得いく罰を受けていない少年漫画のキャラたち

 勧善懲悪――善事を勧めて悪事を懲らすという意味の四字熟語だ。多くの少年漫画はまさに勧善懲悪の考えに基づいたストーリー展開となっていて、善いヤツが悪いヤツをやっつける様はスカッと爽快な気持ちになれる。しかし、中には“Sクラス”の悪事を働いたのに、大した罰を受けていないキャラがいることをご存知だろうか。

自らの理想のために人体実験に手を染めた大蛇丸

 『NARUTO』の大蛇丸は、その続編となる『BORUTO』ではすっかり研究者のような風情で登場しているが、元は「木ノ葉の三忍」と称されるほどの実力のある忍者だ。修行時代は自来也や綱手と共に後に三代目火影となる猿飛ヒルゼンに師事していたが、四代目火影を決める際に思想の危険性を危惧され、火影にはなれなかった。その後、不老不死の研究に手を染めていくのだが、それは人体実験を伴う非人道的なもの。

 自らの精神を永遠に現世に留めるため、新しい肉体に乗り換え続ける転生術の研究の過程で多くの命を犠牲にしてきた大蛇丸。さぞかしスカッとする倒され方をするかと思いきや、倒されはするものの度々復活し、最終的にはなぜか改心してナルトやサスケに協力しながら研究と探求の日々を送っているのだ。『BORUTO』では子どもまで作っており、いいパパ(ママ?)にもなっている。散々他者の命を弄んでおきながら、この変わりよう……。穏やかな生活を手に入れて良かったね、とはとてもじゃないが素直に思えない。

味方なら「マッドサイエンティスト」も許される?

 『BLEACH』の涅マユリ(マユリ様)も、研究者という面では大蛇丸とよく似ている。護廷十三隊十二番隊隊長・技術開発局二代目局長として普段は隊長らしく理知的に振る舞っているが、趣味は実験、特技は人体実験というただの「マッドサイエンティスト」だ。もちろん自身の探究心のために組織を裏切ったりはしないが、味方を捨て駒にしたり、敵対していた石田雨竜の祖父・宗弦を“ズタズタになるまで”実験に使ったりとやりたい放題。

 やっていることは残虐なのに、特段咎められることもなく主人公の味方サイドに普通にいるのが不思議なマユリ様。彼の行為はすべて「ただ研究のため」でそこに悪意がないからかもしれないが、それはそれでたちが悪いとも思わなくもない。

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