ジョジョ、るろ剣、封神演義……人気の敵キャラは死に様も一味違う? 主人公にトドメを刺されない強敵たち

 少年漫画で人気のジャンルといえば「バトルもの」。主人公が敵をバッタバッタと倒し、時には強敵に苦戦しながら辛くも勝利を収めるのはバトル漫画の醍醐味ではないだろうか。しかし、中には主人公から直接手を下されず、別の方法で死に至った強敵も存在する。今回は、「主人公にトドメを刺されていない少年漫画の強敵3選」をご紹介しよう。

あの殺人犯はまさかの「事故死」

 最初に紹介するのは、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に登場したラスボス・吉良吉影だ。吉良は争いを好まず、どちらかというと影が薄いごく普通のサラリーマンとして生活しているが、吉良の持つフェティシズムの対象は、「女性の手」。手がキレイな女性を見るとその「手」だけを残し、体などほかの箇所は彼のスタンド能力で爆破し消滅させる。さらに残した手だけを持ち運び、手に話しかけたり舐めたり…… とかなり変態度合いが高い。

 一方で警戒心の強い性格でもあり、巧みに証拠隠滅をおこなう上に目的のためには関係のない人を始末することも厭わないとあって、第4部の舞台・杜王町で長年殺人を続けてきた。

 しかし、自らの正体を知ってしまった主人公たちの仲間“重ちー”を殺害したことで、事態は急変する。重ちーが残したわずかな手がかりから追い詰められた吉良は、東方仗助らと死闘の末に空条承太郎のスタンド攻撃を食らって完全敗北。だが、そこで吉良にトドメを刺したのは承太郎の攻撃ではない。

 攻撃を食らってふっ飛ばされた吉良は、なんと偶然そこを通りかかった救急車に轢かれて死亡。街の人々を守る救急車に轢かれるという、ある意味「街(杜王町)に裁かれた」ともいえなくはない結末となった。

剣心と死闘を繰り広げたキャラの最期とは

 『るろうに剣心』京都編のラスボス・志々雄真実といえば、全身に包帯を巻いた姿が印象的。実は全身に巻いた包帯は、かつてその実力と野心を危ぶんだ明治新政府によって全身に大やけどを負わされたから。そんな志々雄は、火傷で全身の汗腺が破壊されていたため異常に体温が高く、「全力で動けるのは15分が限界」と医師に診断されていた。

 しかし剣心との最終決戦、2人の死闘は15分を超えてしまう。その結果、志々雄の体の脂と燐が反応して人体発火を起こし、爆発・炎上。高笑いしながら業火に焼かれるという、凄まじい最期を遂げた。

 あまりに壮絶すぎる死に様ではあるが、そもそも主人公・緋村剣心は「不殺(ころさず)の誓い」を立てているのだ。そう考えると、剣心に直接手を下させない良い塩梅の退場だったのではないかと評価する声もある。

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