GENERATIONS 数原龍友「涙が出てきました」 全てさらけ出したフォトエッセイの感想を明かす

GENERATIONS 数原龍友、フォトエッセイに自信

 GENERATIONSのボーカル・数原龍友が8月9日、都内でフォトエッセイ『ついてきて』の発売記念会見を行った。

 本著は自身初となるフォトエッセイで、数原の多彩な趣味と日常を切り取った写真と人生を振り返った文章が詰まった1冊。構想3年&撮影1年の自信作で、アメリカ留学時のショットも含まれている。

 会見に登場した数原は、出版の経緯について「伏せていた部分を全てさらけ出した1冊になっているので、少しの恥ずかしさと嬉しさが入り混じったハーフ&ハーフな感情です」と笑顔を交えた留学帰りらしいコメントを聞かせた。

 そんな数原も20代の頃は写真集を出すことに抵抗があったという。しかし30代をどう迎えるかと準備を始めながら心が変わり始め、「31歳頃には深みのある人間になれていると思うから、その時にどうですか?」と提案されて3年。ようやく今回の制作に結実した。

 お気に入りの1枚はアメ車でドライブしている時のコーヒーブレイクを撮影したショット。「憧れの車に乗って、まさにアメリカの荒野みたいな雰囲気の場所で撮れた写真。色々なお気に入りが詰まった1枚ですね」とご満悦の様子。

お気に入りのカット

 撮影中に自分の夢を叶えるためにスタッフを振り回し、苦労をかけたと感じているようで「スタッフの皆さんの尽力で完成した1冊だと思ってます。安易に『ついてきて』って言うのは気を付けないと(笑)」と発言。

 『ついてきて』というタイトルには、GENERATIONSのメンバー脱退を経て「心配されたかもしれないですけど、ぜひ安心してついてきてほしい」という想いを込めている。さらにひとりの人間としては「面白い人生を歩んできているし、間違いなくカッコいい趣味に没頭している自信があるので、とりあえず『ついてきてくださいよ』」という意味もあるそうだ。

 また活字が苦手な数原でも本作はあっという間に読めたというエッセイ部分には、自身の辛かった過去も綴られている。それを読み返した時の不思議な経験について数原は「自分で話した言葉なのに『こんなことがあったな……』と涙が出てきました」と回想。

 さらに「涙が出るのは正解なのか、間違いなのか」と編集者へ質問したところ、「作った方としては、これ以上ない嬉しい言葉」という返答を受けたそうで、それにより「自分が今まで表に出さなかったことが誰かの救いや励ましに繋がるのではないか」と考え至ったという。

 「趣味がないのが悩み」という人に対しては「知らないカルチャーに飛び込んで行った方がいい。そこに大事にされてきた歴史があって、専門の人たちがいて、知らない面白い世界が転がっているんです」と薦める。さらに「なかなか行動に移すのは難しいと思うんですが、挑戦することに年齢は関係ないと伝えたい」と力強く語った。

 そして数原はGENERATIONSが、現在パリ五輪に出場する体操ニッポンの応援アンバサダーであることから、選手たちの活躍についても言及。特に岡(慎之助)選手については「ひとりでメダル4枚じゃないですか。もう帰ってきたら別人のように見えて、喜んで僕たちに金メダル見せてくれました。国を背負って戦う姿が眩しかったです」と賛辞を贈った。

 最後にアメリカの生活で音楽への情熱を再発見したという数原が「自分がいなくなっても歌い継がれる音楽を作っていきたい。音楽を通して夢を叶えたい」と宣言。さらに今の夢を聞かれると「GENERATIONSで国民的ヒット曲を作ること」と明言。留学を経てリフレッシュした31歳の数原が歩む、これからの道についていきたい。

■書籍情報
『ついてきて 数原龍友』
著者:須江 隆治、菊地 陽子
価格:3300円
発売日:2024年8月8日
出版社:講談社

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