『ブルーロック』ストライカーからGKに華麗なる転身!? 驚異の身体能力を持つ野生児・我牙丸吟を分析

『ブルーロック』我牙丸吟の魅力

 世界一のストライカーを育成する為に集められた、腕に覚えのある300人の高校生たち。負ければ即脱落、2度と日本代表に選出されることはないという過酷な状況下での熾烈な競争が描かれるデスバトルサッカー漫画が、『ブルーロック』(原作:金城宗幸/漫画:ノ村優介)。ギリギリの戦いを強いられ悲壮感の漂う表情を浮かべる選手も少なくないなか、ひとり飄々と、まるでこの環境を楽しむかのように自然体でプレーをする姿が魅力のキャラクターが我牙丸吟(ががまる・ぎん)だ。

強靭なフィジカル✕奇抜なアイデアのハイブリッド

 190cmを超える堂々とした体躯に、全身がバネのようなフィジカルの強さが特徴的な我牙丸。切り込みが入った個性的な左耳の形も印象的だ。 

 しょっちゅう鼻をほじっていたり食事を箸も使わず手づかみで食べている姿からは「野生児」という異名がしっくりくる我牙丸だが、彼こそ本作において最も華麗なる転身を果たしたプレーヤーともいえるだろう。

 世界最高のサッカー選手、ノエル・ノアをしてGK(ゴールキーパー)としての能力値が異常に高いと言わしめたその反射神経とポジション適性を活かし、ブルーロック選抜不動のGKとして輝きを放ち始める。

 ハイライトはU-20日本代表との運命の一戦、GKとしてスタメンを任された我牙丸はキーパーとしての経験は浅いながらも、堂々としたプレーでゴールマウスを守っていく。

 さらに、U-20選抜の切り札として後半から途中出場していたゴールハンター士道龍星の強烈なシュートを逆立ちして足の裏でブロックするという「鯱(シャチホコ)ブロック」を披露し、アクロバティックなプレーでチームのピンチを救ったのだ。

 曲がりなりにもブルーロックプロジェクトに召集される程にはストライカーとして一定以上の活躍を見せていたであろう我牙丸が、いくら適正があったとはいえ全く性質の異なるGKというポジションで輝きを放つ姿を見せつけられると、作中で最もコンバートにより大成した選手とも言えるだろう。

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