『シティーハンター』実は多い実写化作品 ジャッキー・チェン、パラレルワールドを描く上川隆也版も!? 

実は多い『シティハンター』実写化作品

 単行本の累計発行部数が5000万部を突破している大人気漫画『シティーハンター』。2024年4月25日には鈴木亮平が冴羽獠役を務めるNetflix版の配信もスタートし、大好評を博している。そんな『シティーハンター』だが、実は海外で何度も実写化されているのは知っているだろうか?

ある意味伝説のジャッキー・チェン版『シティーハンター』

 1度目の実写化は1993年に公開された作品で、獠役は香港出身のアクションスターであるジャッキー・チェン。日本の大企業から家出した娘・清子を探して豪華客船に乗り込むという話で、清子役は「ゴクミ」の愛称で知られる後藤久美子が演じている。

 「ジャッキーのカンフーアクション映画として見れば合格点」だという同作だが、本来の『シティーハンター』のメインであるガンアクションはほとんどなく、実写化作品としての評価はイマイチ。

 また作中では「ケンやガイル・ダルシムの格好をした登場人物が戦う」「ジャッキーがなぜかエドモンド本田や春麗の格好をする」といった「ストリートファイターII」のパロディや、当時日本で流行ったとんねるず「ガラガラヘビがやってくる」の中国語ver.が流れるといった場面も。『シティーハンター』の舞台である日本の要素を入れたかったのだろうが、予想外の要素にファンからは「怪作」「ネタ作品」というイメージを抱かれているようだ。

 ちなみに同じアジア圏内では、2011年に韓国でドラマ『シティーハンター in Seoul』が放送。原作は漫画『シティーハンター』だがオリジナル要素として“胸キュン”と“切なさ”が詰め込まれているため、本来の作風とはだいぶ違うテイストとなっている。

フランス版は監督兼主演が『シティーハンター』の大ファン!

 他にもフランスでは、映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』が公開。日本でも2019年に公開され、10日間で8万人超えの観客動員を記録するヒット作となった。

 本作の監督兼主演であるフィリップ・ラショーは、子どもの頃からの『シティーハンター』ファン。さらに映画を作るうえで、フランスで放送されたアニメ144話や漫画37巻、さらに外国の映像化作品も見返したとコメントしている。

 作中にはお決まりの「もっこり」も盛り込まれ、獠や香、海坊主といったキャラクターの特徴も原作を忠実に再現。くすっと笑えるギャグが所々に挟まれるなど、物語自体にも『シティーハンター』のエッセンスがきちんと描かれている。映画の舞台自体は海外だが、「原作への愛を感じる」と日本のファンからも大絶賛されていた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる