『シティーハンター』冴羽獠を困らせた女性たちの依頼とは? 忘れられないエピソード4選

『シティハンター』困った依頼者たち

 北条司原作の漫画『シティーハンター』。現在も愛されるこの作品の人気の要因に、冴羽獠・槇村香を困らせる個性的な女性依頼者の存在がある。

 今回はそんな女性依頼者の行動を検証していきたい。

麻生かすみ

 冴羽に「あるものを盗むのを手伝ってほしい」と依頼に来た、眼鏡にお下げ髪の女子高生、麻生かすみ。

 かすみの真の姿は怪盗で、レオタードを着てひょいひょいと障害物を乗り越える俊敏性を持つ。その様子は、北条司氏の作品『キャッツ・アイ』を彷彿とさせるものだった。冴羽も女子高生は恋愛対象外のはずだが、「空飛ぶオシリ」に惚れ、依頼を受けた。

 通常女性依頼者は1回の登場となるが、かすみは19巻で再び姿を見せる。今度は、最も有能な一族の泥棒である許嫁の男との結婚を義務付けられた運命を変えるべく、冴羽に協力を求めたのだ。

 冴羽が奮闘し、一族の長である祖母に「冴羽が許嫁よりも優れている」という評価を受けさせ、結婚を免れたかすみ。ところが祖母に「冴羽にお前の心はすべて冴羽に握られたようだな」「盗まれたものは盗み返す。これが泥棒の流儀だ」と指摘され、海坊主と美樹が働く喫茶店「キャッツアイ」で働くことになった。(20巻)

 『キャッツ・アイ』を彷彿とさせるキャラクターと、ガリ勉ながら実は美人というギャップ。そして女性依頼者からレギュラーに昇格という出世を見せたのは彼女だけだ。

佐藤由美子

『シティハンター(4)』

 プロダクション社長から女優の佐藤由美子を守ってほしいという依頼を受けた冴羽。美人女優の依頼に、かなりノリノリで引き受ける。

 ところが由美子は恋人を失ったショックで自殺願望を持っており、「自分は女優のまま死にたい」と殺し屋の海坊主を雇っていたのだ。そして映画の撮影中、意を決した海坊主が冴羽と由美子を襲いに来る。2人はなんとか撮影所に避難した。

 傷ついた冴羽は動けなくなり、由美子に拳銃を手渡しドアの外で迫りくる海坊主の足音を聞きながら「君の恋人、佐伯啓一の亡霊の足音だ。その亡霊を打ち砕くのは君しかできない」と話し、拳銃を撃つよう促す。

 由美子が拳銃を発射すると、ドア越しから撃たれた海坊主が倒れ込む。もちろん、2人の用意した芝居だったのだが、由美子は海坊主を撃ち殺したことで、亡霊を打ち砕いたと感じ、生気を取り戻す。冴羽はそんな由美子に「また死にたくなったら呼んでくれ。女性のアフターサービスは万全なんだ」と声をかけた。(4巻)

 恋人を亡くしたことに悩み、冴羽や海坊主の協力を得て立ち直った由美子。そんな彼女は読者に強いインパクトを与えた。



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