『シティーハンター』『ザ・ファブル』『ダンダダン』……“男女バディ”の活躍がアツい漫画といえば?
『ダンダダン』オカルンとモモ
最後は、龍幸伸による『ダンダダン』。2021年4月より連載中の集英社漫画アプリ「ジャンプ+」を牽引する人気漫画だ。10月にはアニメ化が決定しており、ますますその動向から目が離せなくなっている。幽霊を信じないオカルトマニアのオカルン(高倉健)と幽霊を信じない霊媒師の祖母を持つモモ(綾瀬桃)。正反対の二人が力を合わせながら圧倒的怪奇に立ち向かっていく。
そんな彼らのベストバトルといえば、外宇宙からの来訪者により、地球侵略の危機を迎えたエピソードが思いつく。最終局面、空間を削る能力を持つ侵略者を倒せるのは、超能力を操るモモだけだった。戦いながら侵略者が削った空間を背中にため込んでいることに気づいたモモは、現状を打破するある作戦を考えつく。
それを聞いたオカルンは内容もよく知らぬまま、ただモモを信じて動くことに。しかし、作戦を実行したモモは侵略者に向かって飛び込んだ際、空間と一緒に切り取られ、姿を消してしまう。万事休す、攻撃は失敗したかに思えたが、モモは侵略者を内側から撃破、超能力で次元を超越して舞い戻り、すぐさまオカルンに助けを求める……。(第113話 ブチ壊せ)
モモが自らの危険を顧みず無茶をできたのは、オカルンがそばにいたからこそ。モモのたった一言を信じて作戦にのったオカルンもさることながら、積み上げてきた絆が生む絶妙なコンビネーションには思わず感情が高まってしまう。
作品の中で、それぞれのパートナーシップを築く“男女バディ”たち。ぜひ、注目してみてはいかがだろうか。