『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』公開直前! 凪誠士郎&御影玲王の最強バディはいかにして誕生したのか

『ブルーロック』凪誠士郎&御影玲王の歩み

 世界一のストライカーを輩出する為、青い監獄と呼ばれる特殊施設「ブルーロック」に集められた300人の高校生ストライカー達。負けたら終わりのサバイバルバトルが繰り広げられ、史上最もアツく、イカれたサッカー漫画と評される『ブルーロック』(原作:金城宗幸/漫画:ノ村優介)。その中でも類稀なるサッカーセンスを誇る天才、凪誠士郎の視点で描かれるスピンオフ作品が『ブルーロック-EPISODE 凪-』(原作:金城宗幸/漫画:三宮宏/キャラクターデザイン:ノ村優介)だ。

 本作はいよいよ2024年4月19日に「劇場版ブルーロック-EPISODE 凪-」として公開される。劇場公開を前に、改めて日本サッカー界の光となり得る逸材が誕生するまでのストーリーを振り返っておくべきだろう。

圧倒的才能と、その才能を見出した相棒

  『ブルーロック-EPISODE 凪-』を語る上で欠かせない存在が、凪の類まれなセンスに気づきサッカーの世界に導いた親友、御影玲王だ。

 総資産7058億円を誇る一大企業「御影コーポレーション」の御曹司でもある玲王は、望めば大抵のモノは簡単に手に入るぬるい環境に飽き飽きしていた。しかし、サッカーという世界中の人々が熱狂する唯一無二のスポーツと出会ったことで瞬く間にのめり込んでいく。その最中、凪誠士郎との運命的な遭遇を果たす。

 学校の階段の踊り場で落としかけたスマートフォンをつま先で超絶トラップする凪の姿を目の当たりにし、その瞬間2人でW杯を獲ることを夢に描いた。まさに凪と玲王の物語が始まった瞬間だ。

 しかし玲王の熱量に全く感化されない凪は、サッカーどころか人生単位で全くやる気の感じられない超絶マイペースな生活ぶり。何度誘われても気のない返事を返す凪に対して玲王は「お前の才能を俺にくれ」とブレずに口説き続ける。己のエゴを剥き出しにしながらもその傲慢さに恥じない超絶プレーで他を屈服させる玲王と、誘いに渋々応じるも「めんどくさい」と愚痴をこぼしながらも、試合では周囲の常識をブチ壊す変態ダイレクトプレーを見せる凪。未来のサッカー界を担うであろう原石達は遂にその活躍を認められ、青い監獄への招待を受けることになる。

凪だったハートに火がついた瞬間

 全国各地から集められた300人の精鋭達を前にして、ブルーロックプロジェクトの創始者である絵心甚八が挑発的且つ挑戦的な言葉を放ち、多くの選手が生き残ろうと奮い立つ中で、テンション低く気だるそうにしている男が1人居た。それが誰であるかは、たとえ本作品をいまだ手に取っていなくとも想像がつくだろう。

 物語の中で注目すべきポイントは、凪の心に火がつくその瞬間だ。果たして導火線の先に居るのは盟友であり凪をサッカーの世界へ誘った御影玲王なのか。もしくは原作『ブルーロック』の主人公であり、青い監獄の世界で最も強烈なエゴを放っている潔世一か。はたまたまだ見ぬその他の未知の選手なのか。

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