『ONE PIECE』『銀魂』『ドラえもん』……漫画史に残る料理が苦手なキャラといえば?

漫画史に残る”料理苦手”キャラ列伝

危険極まりない……料理下手なジャンプ漫画のキャラは?

  また、ジャンプ漫画で有名な料理苦手キャラとしては、『銀魂』の志村妙が挙げられるだろう。彼女は得意料理として卵焼きを頻繁に振る舞っていたが、評判は悪く、坂田銀時からは「かわいそうな卵」とこき下ろされている。

  卵焼きにかぎらず、志村妙の料理は真っ黒な物体として描写され、「暗黒物質」(ダークマター)と呼ばれるように。たとえば、なぜか黒焦げになった握り寿司などを生み出していた。

  その料理は不味いだけでなく健康被害をもたらす効果があり、腹痛程度は軽症レベルだ。銀時と近藤勲は記憶喪失になり、吐血や失神を引き起こしたキャラクターも。さらに初期には、弟・志村新八の視力低下を引き起こした原因とされていた。

  同じくジャンプ漫画では、『ONE PIECE』の主人公、モンキー・D・ルフィも絶望的な料理の腕前をもつキャラクターだ。単行本79巻のSBSで、ルフィの得意料理は「生肉のお皿のせ」と明かされていたが、作中で実際に披露したのは「おれの気まぐれカレー」という一品だった。

  ホールケーキアイランド編で離脱したサンジの代わりに、ルフィが仲間たちに振る舞った料理だが、見た目からして凶悪。魚の骨や謎のキノコが煮込まれており、大量のジャムまで入っているらしく、ペドロは「ネバネバした水色の何か……」と報告している。

  そんな船員たちの反応に憤慨を隠せないルフィだったものの、自ら口を付けるとあまりの不味さに「こんなの食えるかー!」と口走っていた。

  ある意味、どんな逸話よりも印象に残りやすい料理苦手エピソード。次なる才能の持ち主が現れるのは、どの作品だろうか。

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