『呪術廻戦』虎杖悠仁と共闘したキャラは全員不幸に? 五条悟に適用された法則は両面宿儺にも通用するのか

 いよいよ両面宿儺と主人公・虎杖悠仁の直接対決に入った『呪術廻戦』。虎杖はこれまでの戦いの中で、多くのキャラクターと絆を深めてきた。しかし、一部の読者からは「虎杖と仲が良かった、もしくは共闘したキャラは全員不幸になるのではないか」という声が上がっている。

虎杖と親しくなったキャラクターたちは今……

 まず、虎杖の恩師である五条悟は宿儺戦で死亡したとみられている。虎杖にとって頼れる先輩術師であった七海健人は、渋谷事変で死亡。虎杖を「マイフレンド」「ブラザー」と呼び、成長に大きく関わった東堂葵も真人戦で腕とともに術式を失ってしまった。術式が使えなくなった以上、呪術師としては死亡したといってもいいだろう。

 虎杖の同期である釘崎野薔薇は、渋谷事変で真人の攻撃を受けて生死不明となったまま。同じく虎杖の同期・伏黒恵は、肉体的には生存しているといえる。しかし間接的に姉や五条を手に掛けた罪の意識からか、生きる意思をなくしてしまった。また、共に戦ってはいないが、虎杖との間に友情が芽生えかけていた吉野順平も真人に殺害されている。

 確定していないものの、これまで虎杖と共闘の経験がある脹相と乙骨憂太も宿儺戦で深手を負った描写があり、生存が危ぶまれている。読者から「もはや虎杖が呪いの王だろ」という声が上がるのも無理はないのかもしれない。

『呪術廻戦』における不幸の中心にいるのは虎杖なのか?

 しかし、虎杖と関わらなければ彼らが不幸にならなかったかというと、そういうわけでもないだろう。

 まず、虎杖が宿儺の指を飲まなければ、伏黒はこれまでの呪霊や呪詛師らとの戦いで死亡していた可能性もある。自身の目的のために伏黒を救ったこともある宿儺だが、虎杖が受肉していなければ動きようがない。また七海も虎杖によって真人の領域から救出されているため、虎杖が存在しなければ渋谷事変を待たずに殺害されていた可能性が高いだろう。吉野も、例え殺されなかったとしても、真人たちと関わって幸せになれたかどうか……。

 また、渋谷事変は五条の封印が目的の一つであり、虎杖がいようがいまいが実行された可能性が高い。虎杖がいなければ真人にダメージを与えられないため、東堂が一対一で真人と戦った場合、止めを刺す術がなく負けている可能性もある。五条は封印される可能性が高く、死からは免れるかもしれない。しかし、いつ解放されるのかわからなければ、ストーリーにおいては死亡と大差ないのではないだろうか。

 そもそも、虎杖は羂索によって生み出された存在だ。真人たち特級呪霊と手を組んだのも、五条を封印するために渋谷事変を引き起こしたのも、すべて羂索。脹相ではないが「全ての不幸の中心はオマエ(羂索)だ!!」なのである。親しくなった相手がどんどん殺害されている虎杖は、羂索に不幸にされた1人だろう。

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