面白さは『銀魂』以上? “リアル銀さん”空知英秋先生のぶっ飛んだエピソードを振り返る

 「週刊少年ジャンプ」にて長期連載が始まり、およそ20年の間にアニメ化や実写化もされ大人気作品となった『銀魂』。作品はもちろんだが、作者である空知英秋先生もファンからの人気が高い。ここでは作品ではなく空知先生にスポットライトを当て、印象深いエピソードやコメントを紹介していこう。

面白さは『銀魂』以上? ファンの間でも有名な空知先生のお人柄

 ファンの間では、鼻をほじるゴリラの似顔絵イラストでお馴染みの空知先生。読者から寄せられる「質問コーナー」などで見せる、爽快かつ笑える返しがこれまで幾度となく話題となってきた。ツボを押さえた切り返しは、ついクスッとなり期待を裏切らない。

 「映画は儲かる? ヒルズに住んでる?」などの質問に対し、「全体の興収からいえばハナクソみたいな額」とあっさり回答。続いて「(ほとんどのお金は)悪徳企業の懐に入る」「ダンボールヒルズに住んだってかまわない」など、デリケートな質問にも気持ちいいほどのギャグセンスで切り返している。

 また、しっかり自虐ネタも忘れないのが空知先生流。それは「うる星やつら45周年企画」で「ラムちゃん」のイラストを寄稿した際のことだ。『銀魂』に登場するエリザベスと思われるキャラクターがラムちゃんが放つ電撃を受ける姿とともに、「他誌で小銭を稼ぐコソ泥作家がおしおきを受けにサンデーにやって参りました」とコメントを添えている。高橋留美子先生をリスペクトしつつもしっかり自虐ネタを取り入れるというスタンスに、ファンからは「さすが空知先生」と喜びの声が集まっていた。

 ユーモラスなエピソードが満載の空知先生だが、東北大震災が起こった際には「悲しい事がたくさん起こって前向きになんてなれない時もあると思いますが そんな時は気負わず横でも向いてください」というメッセージを残している。短い文の中にも空知先生の人柄が滲み出ており、心に寄り添うようなコメントに救われたという人も多いだろう。

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