『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』で振り返る、作中の熱すぎる“応援エピソード”

 高校バレーボールを舞台に描いた大人気バレーボール漫画『ハイキュー!!』(集英社:古館春一)の完全新作映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。公開17日間で興収51億円、動員数359万人と大ヒットを記録している本映画の応援上映が3月14日(木)19時より全国で一斉開催が決定し、さらなる盛り上がりを見せている。

 本記事では応援上映開催を機に、原作『ハイキュー!!』に登場する様々な「応援」にまつわるエピソードを紹介していきたい。

最強の挑戦者「稲荷崎高校」応援団は味方にも厳しい?

 全国大会2回戦で烏野高校と激突した、夏のインターハイで全国2位に輝いた「最強の挑戦者」こと稲荷崎高校。実はバレー部だけでなく吹奏楽部も強い稲荷崎は応援も強烈だ。

 相手チームのサーブ時にはブーイングや、サーブを放つタイミングに合わせて手拍子で牽制する。段々と拍子が早くなることでサーバーの意図しない「勝手なリズム」を作り、プレッシャーをかけてくるのだ。

 そんな稲荷崎高校の応援団だが、時には自チームの選手達に牙をむくことも。第2セット途中、ピンチサーバーで登場した1年生、理石平介(りせきへいすけ)。ミスを恐れるあまり安全なサーブを放った理石に対して、痛烈なブーイングを放つ。それも、サーブをミスした訳でもない選手に対して。弱気なプレーには味方であろうと辛辣な喝が入れられることでも知られ、一部では「鬼応援団」とも呼ばれている稲荷崎応援団。

 その後、肩を落としベンチに戻る理石に対して、稲荷崎高校キャプテンの北信介は「ウチに入れるだけのサーブなんかいらんねん。優勢だろうが劣勢だろうが」と言い放つ。ここに稲荷崎というチームの哲学が見て取れる。そしてそれは応援団の中にもしっかりと息づいている。だからこのチームは強く、これこそが最強の挑戦者と呼ばれる所以なのだと読者に感じさせてくれるのだ。

 ちなみに、作中の後日譚で理石はVリーグDivision1という日本の最上位カテゴリーのクラブに所属している描写があり、なんと高3の時にはサーブで個人賞を獲得する程に全国有数のビッグサーバーに成長していたのだ。その活躍の裏には、稲荷崎の鬼応援団の存在も影響しているであろうことは想像に難くない。

和太鼓集団「烏合」が烏野を盛り立てる

 「落ちた強豪、飛べない烏」と揶揄されていた不遇の時代から遂に全国の舞台に戻ってきた烏野高校。厳しい県予選を勝ち抜いてきた中で、特に決勝の白鳥沢戦では全国常連チームで部員数の多い相手に対して、応援の面では大きく遅れを取っていたのが正直なところだ。

  先に紹介した稲荷崎高校との全国大会2回戦でも相手の応援に押される中、颯爽と登場したのが烏野高校の2年生エース田中龍之介の姉、田中冴子率いる和太鼓集団だ。

  県大会決勝で相手の応援に呑まれる場面に悔しさを噛み締めていた冴子。和太鼓チームを引き連れ太鼓を叩く姿を見ていた烏野バレー部の日向と西谷(にしのや)が思わず「カッコ良死」しかけてしまうくらいに強烈な力となっていたのだ。チームに追い風を吹かせる応援の重要性をひしひしと感じるシーンだった。

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