『マイホームヒーロー』ヒロインからまさかの警察官に!? 主人公の娘・零花の捜査&洞察スキルを考察

『マイホームヒーロー』零花の捜査&洞察スキル

※本稿は『マイホームヒーロー』のネタバレを含みます。

 連続TVドラマを経て、いよいよ3月8日から完結編の劇場版が公開となる『マイホームヒーロー』。映画予告編が「最後の敵は、最愛の娘」というコピーで締められている通り、映画版では、主人公・鳥栖哲雄の娘、零花が警察官となって、ここまでの守られる存在から、彼と対峙する捜査官となる。

 そもそも鳥栖が殺人を犯すきっかけとなった半グレ彼氏・延人からのDVや、死体との同居など、その他知らず知らずのうちに様々な危険と隣り合わせの人生を送ってきた零花は「相当鈍感なのでは?」と感じさせ、果たして警察官が務まるのか、いち読者としても不安になるほどだ。そこで本稿では、零花の登場回から警察官としての素質がいかほどなのか、考察してみたい。

半グレからの尾行、同級生からの探りも切り抜ける!強運と危機回避スキルが凄すぎる

 警察官という仕事は、いつでも危険と隣り合わせだ。特に、潜入捜査の場合は、危険を察知し避ける危機回避スキルがなければ、大怪我や最悪の場合、死とも隣り合わせなのだが、その点、零花は半グレ集団から何度も尾行されている割に、一切危害を加えられることもなく日常生活を送れている強運の持ち主。ある意味でその生存スキルは警察官向きなのかもしれない。

 例えば第9話で、大学の友人が突然零花あてに電話をかけてくる。実はこれ、哲雄と歌仙が盗聴器に向かって話した作り話や、行方不明の延人について探るためだったのだが、零花はすべて知らない旨を友人に即答し、帰ってからは母親に報告。この報告によって歌仙たちは半グレたちの動きに気づき、事前に口裏を合わせることに成功する。

 また、半グレ集団が自宅のリビングで母・歌仙を襲い尋問していた際には、隣の自室にいたにも関わらずこもってリビングに出ていかなかったため、無傷だったことも。半グレのメンバーの恭一が、哲雄に向かって「(零花に)尋問を目撃されたら消さざるを得ない」と明言し、かなり間一髪のシーンだったものの無事ことなきを得る。実はこの時、零花は食べ物を取りにリビングに行こうか迷いながらも、「太るから」という理由でリビングに行かなかったのだ。

 さらに、半グレたちが帰った後、母の歌仙に「男の人の声してなかった?」と聞いており、リビングでの物音に気づきながらも、不用意に覗こうとしなかったことがわかる。相当な強運と、危機回避能力がなければこの判断はありえないだろう。

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