『金色のガッシュ!!2』は蛇足じゃなかった 前評判を吹き飛ばした衝撃展開と“少年誌卒業”の意味

少年誌を卒業した『金色のガッシュ!!2』が見せてくれたものとは……

 肝心のストーリーも「第48回 小学館漫画賞」や「第37回講談社漫画賞」を受賞している雷句誠だけあってさすがのおもしろさ。さらに少年誌に掲載されていた前作に対して、今回は雷句誠が代表取締役を務めるBIRGDIN BOARD株式会社名義での作品。そんな背景もあってか今作では「ガッシュ2は魔物死んじゃうんだね。なんか前作とは違う世界観」との声も上がっている。

 1話にしてテッド、チェリッシュ、レイン、王様が命を落とし、ジギーに至っては体を真っ二つにされ埋葬されている今作。勝負に負けて本が燃えても魔界に送還されるだけだった前作とは違い、「死」をはっきりと描くことで、今後はさらに刺激的で読者の琴線に触れるような展開になっていくだろう。

 前作とは違う新たなフィールドで「ガッシュ」を描く雷句誠。彼の表現を狭める足枷がなくなった今、私たちにどのような世界を見せてくれるのだろうか。

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