『ONE PIECE』黒ひげ、“最強の海賊”ロックスの息子? 五老星が口にした「血筋」の秘密

『ONE PIECE』黒ひげ、ロックスの息子?

※本稿は『ONE PIECE』原作最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

 『ONE PIECE』には出自も正体も分からないキャラクターが数多くいるが、“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチはその筆頭と言えるだろう。以前から重要人物であることが匂わされているものの、いまだにその核心に触れられたことはない。

  しかし2月19日発売の『週刊少年ジャンプ』12号(集英社)に掲載された第1107話で、ついに黒ひげの「血筋」に関する言及が飛び出し、読者のあいだでさまざまな考察を呼んでいるようだ。

  現在連載中の「エッグヘッド編」では、Dr.ベガパンクの根城であるエッグヘッド島を舞台に、「麦わらの一味」と五老星の一角、ジェイガルシア・サターン聖が衝突している。そこへ乱入してきたのが、「黒ひげ海賊団」のカタリーナ・デボンとヴァン・オーガー。わずかな接触ではあったものの、デボンが黒ひげを“特別な存在”と認識していることを語り、サターン聖が「血筋もな」と返すという意味深なシーンが描かれていた。

  この場面から窺い知れるのは、黒ひげが何かしらの意味で特別な人物をルーツにもっているということだろう。具体的な名前は挙がっていなかったものの、その候補として有力だと思われるのが、ロックス・D・ジーベックだ。

  ロックスは、海賊王ゴール・D・ロジャー最大の宿敵とされた海賊。世界最強と称された「ロックス海賊団」を率い、若き日の白ひげやビッグ・マム、カイドウなどを船員として従えていた。ロジャーとはまた別の意味で伝説の海賊なのだが、黒ひげは何かとロックスを意識しているような描写がある。

  たとえば黒ひげは、ロックスの名前を自分たちの船につけている。その名も「サーベルオブジーベック号」、直訳すれば“ジーベックの剣”だ。また「黒ひげ海賊団」が拠点としている海賊島「ハチノス」は、かつて「ロックス海賊団」が結成された島だった。

  さらにロックスには「世界の王」になるという野望があったが、今回のエピソードでデボンとオーガーは「黒ひげ海賊団」の真の狙いを「世界」だと語っていた。こうした共通点から、「黒ひげはロックスの息子ではないか」という説が信ぴょう性を帯びつつある。実際にロックスは本編から38年前に死亡しており、黒ひげは40歳なので、親子であってもおかしくはない年齢差だ。

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