“手描き”にこだわる人気漫画家たちが原画&色紙を大放出? 「マンガ☆ハンズ」のオープン迫る

手描きにこだわる「マンガ☆ハンズ」オープン迫る

 「手描き」にこだわる漫画家グループ「マンガ☆ハンズ」によるギャラリー&ショップ(https://mangahands.stores.jp/)のオープンが2月22日に迫っている。

 手塚治虫や宮崎駿、鳥山明などレジェンド作家の色紙がオークションに出れば数千万単位で取引されることも珍しくなく、贋作の問題も取り沙汰される昨今、漫画家の手描きによる色紙は芸術的価値も高まっている。

 そんななか、「マンガ☆ハンズ」は2023年9月、木村直巳、さとう輝、本庄敬、三浦みつるにより結成。「決してデジタルを否定してるわけではない」という前提で、アナログ制作の魅力を伝えることを目的に、Xで原画制作の模様を伝えてきた。美しい色紙が続々完成されており、これらが販売されるとしたら手を挙げる漫画ファンは多そうだ。

 「マンガ☆ハンズ」を立ち上げた作家たちは、それぞれにキャリアと人気のある実力派だ。1978年「マンガ少年」に掲載された『最後の妖精』でデビューし、高い画力を活かして『監察医朝顔』などの作画も手掛けてきた木村直巳、寿司漫画の金字塔『江戸前の旬』シリーズで作画を手がけるさとう輝、人気料理漫画『蒼太の包丁』やドラマ化もされた『文豪の食彩』で知られる本庄敬、元手塚治虫のアシスタントで『The・かぼちゃワイン』などのヒット作を持つ三浦みつる。ベテラン作家たちの筆使いや彩色の妙がそのまま感じられる一点モノの原画は、確かにデジタルにはない価値を持っている。

 例えば、三浦みつるが描く愛らしくもどこか懐かしい美女たち、木村直巳が描くクールな銭形平次などは、原作を知らない海外のコレクターからも注目を集めそうだ。

 「マンガ☆ハンズ」の公式コメントによれば、「マンガも美術絵画と同じように、鑑賞に耐えうる存在になってほしいという願いを込めて各々一点一点心を込めて書き上げた正規真作の原画作品のみをお届けします」とのこと。漫画ファンは2月22日のサイトオープンに注目しよう。

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