『葬送のフリーレン』に登場する“花”には重要な役割がある? 花にまつわる美しいエピソードに注目
フリーレンとヒンメル出会いのきっかけは、花畑を出す魔法
蒼月草の回でも使われた花畑を出す魔法。フリーレンの師匠·フランメのお気に入りとして語られていたこの魔法は、ヒンメルとフリーレンの出会いのきっかけにもなっていたのだ。回想シーンが描かれたのは第57話の「第三次試験」。ゼーリエがフリーレンに好きな魔法を訪ねて「花畑を出す魔法」と答えたときのこと。
幼い頃、森に迷ったヒンメルはひとりのエルフに助けられることに。ただ方向を教えるだけで慰めもしない彼女に、冷たい印象を持ったヒンメルの心情を悟ってか、エルフは花畑を出す魔法を見せる。その美しい光景をみて、ヒンメルは生まれて初めて魔法が綺麗だと思ったと語るシーン。
このエルフこそがフリーレンであり、この出来事がきっかけでヒンメルは彼女をパーティーへ誘うことになる。回想終わりにフリーレンは「ヒンメル達と出会わせてくれたのは師匠が教えてくれたくだらない魔法だ」と言っていることから、ヒンメルだけでなく、フリーレンにとっても特別な意味を持つ魔法であることがうかがえた。
「葬送のフリーレン」と花の繋がりは、作中だけでなくアニメのエンディングからも垣間見れる。第1クールのラストを飾った「Anytime Anywhere」の映像では、草や花がさまざまなキャラクターやものを形つくりながら彼女たちの歩みを紡いでいく。今後も花が登場することがあれば、きっとその奥には彼女たちの何らかのエピソードが隠れているはず。ぜひ注目してみてはいかがだろうか。