新潮社、九段理江『東京都同情塔』芥川賞、河﨑秋子『ともぐい』が直木賞受賞
1月17日に行われた第170回芥川賞・直木賞の選考会にて、九段理江著『東京都同情塔』が芥川賞、河﨑秋子著『ともぐい』が直木賞に選ばれた。
■作品紹介
九段理江著『東京都同情塔』
ザハ・ハディドの国立競技場が完成し、犯罪者は「同情されるべき人々」という言説が広がったもう一つの日本。生成AIや寛容論、ポリティカル・コレクトネスといった、「今」の問題を通して、日本の未来を預言する野心作です。単行本『東京都同情塔』（読み：トウキョウトドウジョウトウ）は2024年1月17日（水）発売。
河﨑秋子著『ともぐい』
明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点！！
■著者紹介
九段理江（くだん・りえ）
1990年9月27日埼玉県生まれ。2021年、「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。第2作『Schoolgirl』が第73回芸術選奨新人賞を受賞（第166回芥川龍之介賞、第35回三島由紀夫賞候補）、第3作『しをかくうま』が第45回野間文芸新人賞を受賞するなど、今最も勢いのある新鋭。
河﨑秋子（かわさき・あきこ）
1979年10月15日北海道別海町生まれ。北海道で羊飼いの仕事を経て2015年に小説家デビュー。2019年『肉弾』で第21回大藪春彦賞、2020年『土に贖う』で第39回新田次郎文学賞を受賞。『絞め殺しの樹』に続く二度目の直木賞候補で受賞。受賞作『ともぐい』は各紙誌で新たな「熊文学」として話題に。
■書誌情報
【タイトル】東京都同情塔
【著者名】九段理江
【判型】四六判ハードカバー（144頁）
【発売日】2024年1月17日
【定価】1,870円（税込）
【ISBN】978-4-10-355511-7
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355511/
【タイトル】ともぐい
【著者名】河﨑秋子
【判型】四六判ハードカバー（304頁）
【発売日】発売中
【定価】1,925円（税込）
【ISBN】978-4-10-355341-0
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355341/
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