『ブルーロック』糸師凛はサッカー界の頂に? ライバルを圧倒する天才を徹底解説

『ブルーロック』糸師凛を分析

 青い監獄と呼ばれる特殊施設「ブルーロック」に集められた300人のストライカー達。そこで世界最強のストライカーを育成する為に戦いを繰り広げるデス・バトルサッカー漫画『ブルーロック』(原作:金城宗幸/漫画:ノ村優介)。脱落者は一生日本代表になる権利を剥奪されるという厳しい生き残り争いが繰り広げられるこのプロジェクトにおいて、ランキングトップに君臨するプレーヤーが糸師凛である。

 日本サッカー界の至宝糸師冴を兄に持ち、兄を潰すことこそが自分のサッカーの全てと言い切る凛。エゴ剥き出しのプレースタイルは他の追随を許さない。

 凛にとってフィールドは戦場であり、自分のゴール以外には価値がないと宣言しているほどの作中屈指のエゴイストだ。まさに『ブルーロック』という作品の世界観を体現している存在と言っても差し支えないだろう。

 サッカーにおける全ての能力がトップクラスの凛だが、中でも特筆すべきはそのキック精度だ。どんな体勢からでもゴールを陥れる卓越したシュートセンス、描かれた放物線は対戦相手すらもその美しさに言葉を失ってしまう程の芸術性を誇る。クールな表情の内側に滾る野心はチームメイトからすると頼もしい存在ではあるが、対戦相手からするとこれほど敵に回したくない選手もいないのではないだろうか。

 実在するサッカー選手で例えると、全ての能力がバランス良く高く、アシスト能力にも長け、フィニッシュ精度の高さが印象的な万能型FW元フランス代表カリム・ベンゼマがイメージとしては近いだろうか。身長もベンゼマ187cm、糸師凛が186cmと似通っている。

 高さという武器も兼ね備えており、さらには華麗なドリブルに加えフィジカルの強さも両者に共通する特徴だ。

偉大なる兄を超えるための闘い

 凛がサッカーを始めるきっかけとなった存在が実の兄であり若くして世界的名門クラブ、レ・アールの下部組織でプレーし、新世代世界11傑にも選出されている、世界が認める天才プレイヤー糸師冴だ。

 世界1のストライカーを目指していた兄に惹かれ、自分が世界で2番目のストライカーになり共にプレーすることを望んでいた凛。  

 しかし海外挑戦から一時帰国してきた冴は元々の目標だった世界1のストライカーになるという夢を捨て、世界1のMFを目指すことを凛に宣言する。

 冴に対し憤りを隠せない凛。その瞬間から兄は尊敬の対象から忌むべき存在となったのだ。

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