『呪術廻戦』虎杖を苦しめた脹相が扱う術式「赤血操術」の強さとは?
五条悟をはじめとする呪術師と夏油傑が率いる呪霊たちの総力戦「渋谷事変」。アニメ第37話「赫鱗」で繰り広げられた主人公・虎杖と呪霊・脹相による血みどろの戦いも記憶に新しい。
虎杖を苦しめた脹相が扱う術式・赤血操術は、御三家の一角・加茂家に代々と継承されてきた術式であり、呪術高等専門学校の京都校に通う加茂憲紀も扱う術式だ。本稿では脹相や憲紀が扱う赤血操術について考察したい。
攻守のバランスに優れた「赤血操術」
加茂家に代々と伝えられてきた術式・赤血操術。五条悟の生家・五条家相伝の術式「無下限呪術」と比べると派手さは劣るかもしれないが、赤血操術は攻守のバランスに優れた術式だ。
赤血操術の技として、初速に優れた遠距離攻撃「穿血」 や自身の身体能力を向上させる「赤鱗躍動」、縄上に凝固させた血液で対象を拘束させる「赤縛」が存在する。
とくに渋谷事変における虎杖vs.脹相の戦闘では、飛び道具をもたない虎杖を遠くから「穿血」で牽制しつつ「赤鱗躍動」で強化した体術で近接戦闘にも対応するなど、赤血操術を巧みに扱う脹相の姿が描かれた。虎杖の耳に装着されたメカ丸も赤血操術を“近・中・遠 全てに対応できるバランス力(りょく)ダ”と評している。
そんな赤血操術の弱点として失血時には術式を使用できない点が挙げられる。血液を媒介とする術式であるため、自身の血液が不足している際には「穿血」をはじめとする強力な技を失うこととなる。
ただ京都姉妹校交流会で伏黒恵と対峙した加茂憲紀は、輸血用の血液を常備することで失血の対策をしている。また脹相は呪力を血液に変換できる特異体質であるため、呪力が存在する限り失血しない。
遠距離から近接戦闘まで柔軟に対応することができ、弱点の対処法が明確に存在する。赤血操術はエリート呪術師たちが集う御三家の一角・加茂家の名に恥じない強力な術式だ。
※以下、原作コミックス15巻以降、アニメ第37話以降の内容を含みます。