【週間コミックランキング】アニメを追い風に『葬送のフリーレン』12巻が1位 初ゲーム化の『BLACK LAGOON』も絶好調

2023年12月26日付【週間漫画ランキング】

 アニメ化によって単行本の発行部数が急激に上昇し、誰もが知る名作となった漫画は数多く存在する。最たる例が『鬼滅の刃』。老若男女幅広く愛され、海外にも多くのファンがうまれ社会現象を巻き起こしたことも記憶に新しい。

 9月末に『金曜ロードショー』の枠を使って第1話が放送された『葬送のフリーレン』12巻(小学館)が、日販調べの週間コミックベストセラーにて1位を獲得した。アニメ放送開始してから約2ヶ月で発行部数は700万部増加し、現在1,700万部を突破。最新刊の発売でさらに勢いを伸ばしていけるかに注目が集まる。

 2位には荒木飛呂彦による『The JOJOLands』2巻(集英社)がランクイン。30年以上続くJOJOシリーズの最新作である本作品は9部目に至った。JOJOシリーズは前作の登場人物の血縁が脈々と続いており、主人公ジョディオ・ジョースターは『ジョジョリオン』に登場したバーバラ・アン・ジョースターの息子。

 シリーズが続くにつれて複雑になっていく構図や展開は、ファンにとってたまらなく愛おしいものだろう。サイコパス診断で20項目中18項目が当てはまるほど破天荒で、大富豪を夢みる主人公はどんな活躍を見せるのか。JOJOを読んだことがない人でも楽しめる作品だ。

 人気が高まるきっかけはアニメだけとは限らない。12月19日に作品初のゲームがリリースされ、ユーザー登録は20万人を突破した、広江礼威の『BLACK LAGOON』13巻(小学館)が4位に。連載から20年以上経つ長寿漫画で、アニメ・ゲーム・パチンコ遊技機など各方面で活躍している。

 フランスからの刺客「5本指」の標的「ラ・ムッシュ」もわからず、激しい銃撃戦の中仲間を裏切る選択をした5本指のひとりであるルマジュール。13巻冒頭から激しい銃撃戦が繰り広げられており、手に汗握る展開は眠気も吹き飛ぶ。

 5位にランクインしたのはナガノの『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』6巻(講談社)。丸みを帯びた可愛らしいキャラクターから『めざましテレビ』で放送されるようになり、女性を中心にアニメやキーホルダーなどが人気の作品だ。YouTubeの『めざましテレビチャンネル』で配信されているちいかわアニメはほぼ全てが100万回再生を超えており、その人気度が伺える。

 表紙を飾るシーサーならではの話や、ここぞという時に勇気を出して立ち向かう、ちいかわに読者は可愛いと口を揃えている。御朱印帳が同封されている特装版も10位にランクインした。

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