最果タヒ、11作目となる最新詩集『落雷はすべてキス』発売決定 著者コメントも到着
最果タヒの11作目となる最新詩集『落雷はすべてキス』(新潮社)が、2024年1月31日(水)に発売決定。著者コメントも到着した。
webマガジン「yom yom」掲載詩を中心に、「最果タヒ書店」のグッズ、雑誌、SNS発表作品を加えた44編を収録。詩の映画化、個展、作詞、街とのコラボレーションなど、ジャンルを超え続ける詩人が、言葉にならない思いを紡ぎ、未知の感覚を呼びさます、待望の最新詩集だ。
詩ができることは答えを出すことではないけれど、世界そのものを一人の人間を通して見たときにだけ見える虹のようなものを、伝えることはあるって、思っています。心そのものがどんな形をしているのか、私にはわからないけれど、私は、いろんな人が見せてくれた虹の、そのあいまいで、幻のようで、でもどんなものよりも体の底から確信できる美しさを知っているから、自分の心が掴みきれなくても、その全てを壊さずに、こぼさずに、ずっと気をつけて、ずっと心を信頼して、生きていける気がしている。知らない誰かの心そのものに、一瞬だけ触れたような錯覚がこの人生にずっとずっとあったから、私は私の心を、見えないままで信じられます。
誰かにもそんな時間を作ることが詩人の仕事かもしれないと最近は思っています。最新詩集が出ます。よかったら、読んでください。――最果タヒ
書籍概要
【タイトル】 落雷はすべてキス
【著者名】 最果タヒ(さいはて・たひ)
【判型】 四六判(96ページ)
【定価】 1,430円(税込)
【発売日】 2024年1月31日
【ISBN】 978-4-10-353812-7