『HUNTER×HUNTER』「トラウマすぎ……」「少年漫画ギリギリ」忘れられない不気味でグロいシーンといえば?
「週刊少年ジャンプ」で連載中の『HUNTER×HUNTER』(ハンター×ハンター)は、少年漫画でありながら過激でグロテスクな描写が多いことでも知られている。作者の冨樫義博がホラー作品好きなこともあり、作品の随所にその影響を感じられるシーンも少なくない。今回は『HUNTER×HUNTER』の中で、1度見たら忘れられないトラウマ必至の不気味シーンを紹介しよう。
少年漫画らしからぬグロテスクな描写にショックを受けるファン続出
物語の序盤である「ハンター試験編」では、主人公のゴン=フリークスが後に親友となるキルア=ゾルディックと出会う。キルアは殺しが家業のゾルディック家で育ち、いとも簡単に人を殺めることができる才能の持ち主だ。試験の課題で大量殺人犯のジョネスと戦うことになったキルアは、戦闘開始と共に瞬時に彼の心臓をえぐってしまう。殺された本人も死んだことに気づけない早さで抜かれた心臓が、キルアの手の中で動いているシーンには「背筋がゾクゾクした」との声も。
「幻影旅団編」では幻影旅団や陰獣など新たなキャラクターが多く登場し、より人の死や過激な描写が増えていくことに。幻影旅団・ウボォーギンvs陰獣・蛭(ひる)との戦いでは、体内に大量のヒルを飼育している蛭の攻撃が「気持ち悪すぎてトラウマ……」との声も多い。マフィアンコミュニティーが誇る武闘派集団“陰獣”であったが、ウボォーギンに頭を噛みちぎられた蛭は脳みそを丸出しにされ死亡。他の陰獣メンバーも幻影旅団によって全滅させられてしまう結果となった。
ヨークシンシティで幻影旅団によって地下競売場が襲撃されたシーンよりも「さらに非道」と言われているのが、「グリードアイランド編」でのゲンスルーらによる一斉爆発による虐殺シーンだ。爆弾を自在に操るボマーの念能力を持つゲンスルーは、仲間のフリをして近づいたハメ組の面々に爆弾を仕掛ける。「約束を守るから爆弾を解除してほしい」との願いを聞き入れず、ゲンスルーは彼らの爆弾を一斉に起爆。爆発によって人々の目玉や内臓が飛び出てしまう残酷な描写が忘れられない、という人も多いのではないだろうか。
脳みそくちゅくちゅシーンや改造人間カイトに読者も絶望……
ファンの間で「トラウマシーンが特に多い」と話題なのが、「キメラ=アント編」である。他の生物を捕食するキメラアントの長である女王蟻は、人間の肉の味を覚えたことで捕食し始めてしまう。大量の人間を肉団子にし、捕食する様子はなんとも不気味だ。キメラアント編では人間vs蟻(キメラアント)という戦いの中で、キメラアントたちによる非情な殺しなどトラウマになるシーンが多く描かれている。
人間を捕食し始めたことで人の言葉や知能を引継ぎ、人間にとって脅威となっていくキメラアントたち。ゴンとキルアは、ゴンの父親ジンの弟子であるカイトと共にキメラアントの討伐へ向かうことになる。ただの人間よりも念能力を使う人間に興味を持つようになったキメラアントたちは、念能力について詳しく知るためにハンター試験編でも登場したポックルを捕獲。さらに頼りにしていた兄貴分のカイトも、キメラアント軍団の1人であるネフェルピトーによって無惨に殺されてしまう。
ネフェルピトーがポックルの脳みそを弄るシーンやカイトを改造人間にしてしまうシーンは、「絶望的すぎるでしょ」「今までで一番グロいかも」と作中一番のトラウマシーンとしてあげるファンも多い。トラウマシーンだけでなく、名シーンも豊富な『HUNTER×HUNTER』。年末年始にあらためて読み直してみてはいかがだろうか。