『ONE PIECE』大出世したバギー、キャラ崩壊のロー……初期と現在で印象が全然違うキャラは誰?
尾田栄一郎による大人気漫画『ONE PIECE』。いつのまにか単行本はゆうに100巻を超え、1999年に始まったアニメも放送開始20年を超える長寿番組となった。しかし連載初期と現在でずいぶん印象が変わったと言われるキャラもいるよう。一体どんな違いがあるのだろうか。
出世街道まっしぐらのバギー! だがその内面はクズのまま!?
初期と現在で変化が分かりやすいのが、連載当初から登場しているバラバラの実の能力者・バギーだ。バギーは当初バギー海賊団の船長として麦わらの一味と対戦しているが、意味もなくバギー玉で町を破壊したり、ゾロを後ろから不意打ちでナイフで刺したりなど卑怯な小物悪役という印象だった。
しかしストーリーが進むにつれ、元々は海賊王であるゴール・D・ロジャーの船でシャンクスと共に見習いをしていたと発覚。現在では周囲の勘違いが原因とはいえ、王下七武海を経て四皇入りまで果たしてしまうという、初登場時には考えられなかった大出世を遂げているのだ。
またネット上には「バギー、クズなのに嫌いになれない……」といったコメントが多く上がっていて、読者からの好感度も高いよう。バギーの性根の悪さは初期から変わっていないので、あの清々しいまでのクズっぷりが逆に人気を集める要因になっているのかもしれない。
また同じく連載初期から登場していたコビーは、かつての姿が思い出せないほど中身も外見も大きく変わってしまった。元々海賊アルビダの船で雑用として働かされていたコビーだが、ルフィとの出会いをきっかけに海軍将校を目指して海軍に入隊することに。
その後ルフィのじいちゃんであるガープ中将の特訓を受けて六式「剃」を使いこなすほどの戦闘力を獲得。マリンフォード頂上決戦では「見聞色の覇気」を覚醒させるなど驚異的なスピードで成長を続け読者をざわつかせている。
いつのまにかツッコミ担当になったロー
また『ONE PIECE』の人気投票で上位常連のトラファルガー・ローも、間違いなく初期と現在で印象が変わっているキャラクターだろう。初登場時から影のある不気味な雰囲気で描かれていたローだったが、徐々にギャグシーンでツッコミ役をするようになり当初よりもかなり砕けた印象になっている。
ローの変化にはロー役の声優・神谷浩史も納得なようで、『ONE PIECE』公式サイト内「ウソップの、これはホントだ!」でおこなわれたウソップの声優・山口勝平との対談でも「初期のローはどちらかというと、声を抑えてクールな感じで演じてた」「最近は普通に感情を出したり、叫んだりできるようになった」と親しみやすく変化したローについて語っている。
ちなみに麦わらの一味にも印象が変わったクルーがいるようだ。特にルフィとゾロについて多くの声が挙がっていて、「ルフィってもっとクールだったよね」「初期のゾロは陽キャのイメージだったけど、最近は笑顔すらあまり見せなくなった」とネット上をざわつかせている。
漫画とはいえ作中でさまざまな試練を乗り越えて、肉体的にも精神的にも成長を重ねているキャラクター達。長い旅の中で人間らしい素の部分が出てきたり、逆にゾロのような頑なな態度に変わってしまうのも当然のことなのかもしれない。最終章に入り、これからさらに新たな一面を見せてくれることを期待しよう。
【写真】四皇・百獣のカイドウの子である「ヤマト」のフィギュアは、
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