【ONE PIECE考察】シャンクスはなぜ五老星に謁見できるのか? フィガーランド・ガーリング聖との繋がりを考察

【ONE PIECE考察】シャンクスと五老星の関係

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 ワノ国編が終了し世界の状況が明かされるなかで、突如初登場を果たした重要キャラ。それが神の騎士団の最高司令官である、フィガーランド・ガーリング聖だ。

 天竜人を処刑するまさかの権限を所持している事実はもちろん、フィガーランドと聞き“ある人物”を思い浮かべ驚いた人も多いだろう。そこで今回はガーリングやシャンクスの謎について、ワンピース研究家である神木健児氏に話を聞いた。

「原作1086話で、新たな重要キャラが初登場を果たしました。それが神の騎士団の最高司令官を務めるフィガーランド・ガーリング聖です。フィガーランドといわれれば、やはりシャンクスの存在は無視できませんよね。映画『FILM RED』で五老星の口から、シャンクスがフィガーランド家の血筋であるように語られる場面がありました。原作にもその名が登場し、シャンクスが天竜人の血筋であることと、ガーリングとシャンクスに血縁関係があることは、ほぼ確定したといってもいいのではないでしょうか。ただそこで疑問なのが、シャンクスがフィガーランドの血筋だったとしても、今はあくまで海賊なんです。もしガーリングが捨てたのなら、今の立場は敵同士であり、五老星への謁見もできないでしょう。でもシャンクスは自由に動き、五老星への謁見も認められています。私としては、そこが矛盾している気がするんですよね。おそらくフィガーランド家とシャンクスの別れ際に、シャンクスが権力を使えている理由があるのではないでしょうか」

 初登場の際に、その肩書きや過去などが軽く語られたガーリング。神木氏はその紹介文のなかで、ある一文が気になったと続ける。

「ガーリングに関しては、『ゴッドバレーで活躍した王者』と紹介されているのがポイントだと思います。ハッキリ『王者』といわれるからには、ドレスローザのコリーダコロシアムのような、武闘大会が開かれていた可能性があります。シャンクスは西の海出身と明かされています。例えばゴッドバレーが、西の海にある天竜人のバカンスに使われるような島だった場合。そこで娯楽として人間の殺しあいがおこなわれていて、ガーリングが王者として君臨していたのかもしれません。ちょうどキュロスが犯罪者から自衛軍隊長になったように、ガーリングも天竜人であるフィガーランド家の女性と結婚して、天竜人になった人物なのではないでしょうか。もしそうであれば、ガーリングはともかく、純血の天竜人である母親が大切に思っていて進言をしていた場合、シャンクスが権力を行使できる理由になるかもしれません」

 ガーリングに関してだけでなく、彼が所属する神の騎士団に関しても興味は絶えない。

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