『ジャンケットバンク』人気の秘密はテンポにあり? 新世代ギャンブル漫画の魅力を解説
「推したくなる」個性あふれるキャラクターが勢ぞろい
漫画を読む上で必ず「推し」を作りたい読者は多い。推せるキャラクターがいないと継続して読む気にならない……といった意見も少なくはないようだ。そんな“推しを作りたい派”に『ジャンケットバンク』はぴったりで、魅力的な登場人物がズラリ。必ずお気に入りが見つかるラインナップである。
銀行員たちもなかなかだが、特にギャンブラーたちは良くも悪くもぶっ飛んでおり、完全にイカれている。だがこの“イカレ”は誉め言葉。心理の読み合いや戦いに挑む姿勢には思わず尊敬の念を抱くレベルで、常識を逸脱した度胸と考えに心を奪われるはずだ。ただただぶっ飛んでいるだけではなく、各々が人間味溢れる一面を覗かせるギャップも良い。
真経津晨(まふつしん)をはじめとした個性派プレイヤーが続々と登場し、全員がイケメンなのも女性読者には嬉しいポイント。漫画の楽しみ方としては邪道だが、彼らを眺めているだけでも十分に幸せを感じてしまうので、推しを作ることで作品をより一層深く愛せることだろう。
デスゲーム好きはもちろんのこと、あまりギャンブルに馴染みのない人も楽しめる内容なので、食わず嫌いせずぜひ触れてみてほしい。「カラス銀行」が繰り広げる斬新なゲームを目の当たりにし、ギャンブラーの生き様を思う存分堪能しよう。